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| 2008年09月08日(月) |
こんなに空の青い日は |
ブラインド越しに外を眺めやると、ペンキを流したようにムラのない、真っ青な空がビルの隙間からのぞいている。こんなに空の青い日は、仕事を休んで、ベッドにごろりと横になりながら、9月に入ってから狂ったように咲きはじめたブーゲンビレアを見上げ(吸い込まれそうな空の青と焼けつくような紅色のコントラストはいかほどに鮮烈であるだろうか)、ゆっくり静かに小説を読んでいたい、と思うのだけれど、それを口に出すとろくでもない怠け者ぶりが露見してしまうので、籠の中の鳥さながらに窓枠に身を寄せて、誰にも聞こえないように小さく小さくキミの名を何度かつぶやいた。今頃どうしているのだろう、という問いの滑稽さに苦笑いしたその刹那、葬儀のときに触れた頬の冷たさが指の先に蘇る。こんなに空の青い日は、いつもそうだ。
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