index
|
past
|
will
2008年07月15日(火)
075 猛スピードで母は、という本を読んだことはないのだけれど絶妙なフレーズであると思う。とにかく猛スピードで駆けていく、彼女は。その苦しげな息遣いがとことん私を追い詰めるのだ。母が重くてたまらない、という本もまた読んだことはないのだけれど、いやはや。
076 支配的な母親、という伝統的構図とはまったく異なるが、彼女が猛スピードで駆けたあとの荒廃しきった地平に呆然と立ち尽くし、さてどうしたものか、と思案に暮れる私もまたある種の犠牲者ではある。そして彼女は彼女で猛スピードで駆けることに対して犠牲的な観念を抱いているに違いないのだ、おまえのために、おまえのために、おまえのために。
077 まるで報われない犠牲の山。
078 誰かのために、という言葉が孕む根源的な偽善。つねに、すでに、他者は不在である。
nadja. |
mail
|
blog