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「毎日が灰色で生きている実感がない」 「まるで機械になったような」 「君とこうして話しているときだけは、生きている気がするんだ」 何言ってんだこいつ、自分のメンテナンスだけでもできりゃ十分じゃない、だいたい灰色でない日常があるなら教えてほしいものだと思う、機械は人間なんかよりずっと正直でずっとやさしい、人間のように矛盾にまみれて生きることが機械のように生きることより優れているとどうして言い切ることができる? 自分ひとりで生きてられない人間が他人を頼ったところで共倒れになるだけの話でしょ、いったいどうして自分ひとりでまず自分自身をなんとかしようとしないの、自分の存在の承認を他人に任せてしまうの、あいにく私には母性本能がまったく欠けているから、そんなふうにさみしい顔で笑う男に愛情を抱いたりはしない、ただその未成熟を疎ましく思うだけだ、 という屁理屈を瞬時にはじきだした自分自身がとことんいやになったのでうふふ、と卑怯に笑っておいた。こんなことで誰かを愛せそうな気が一切しないしこんなことで私自身が誰かに赦される気が一切しない(とはいえ自分を愛するのは自分自身で自分を赦すのもまた自分自身だ、なんて言っちゃったらもう泥沼…)。 |