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絶望する。 やはり私にはこの現実を受け入れることなんかできない。 だから私はある集団から永遠に名前を消すのだけれど、そうすることでそこでは、あからさまに語られることは決してないにせよ、永遠に溶けない氷のように、場を冷ややかに興ざめさせる存在として、不在という名の苦い沈黙を投じ続けることになるのだ。 しかしそれも仕方がないと思う。 無理だもの。 13年の記憶をまるごと消し去ってくれるならばともかく、そんなことは無理だもの。 誰に会えなくなったってかまわない。何人の友人を失ったってかまわない。 君の、苗字を名乗る、あの女を見るくらいなら。 |