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2006年07月21日(金)   優しくない女

「次はいつ病院行くんやったかな」という問いの答えが「月曜日、って先生ゆうてはったやろ」から「月曜日やで」「月曜日やって」「月曜日ってゆうたやん」「月曜日」になっていくことを責める資格は誰にもないのだ、そうだ、ない。

昔那智の滝に行ったとき、お土産物センターでかめのおじゃみを二つ買ったことを思い出したので早速手渡してみた。ひとぉつ、ふたぁつ、と鈴のついたかめを放り投げる祖母の背中は本当に小さい。

夜になると「お母さんはよ帰ってけえへんかな」ばかり言う。昨日も、一昨日も、一昨昨日も、その前も、母が早く帰ってきた試しなんかないのに、これじゃあまるで私といるのが苦痛だとでも言わんばかりじゃないかと憤る私を責める資格は誰にもないのだ、あるもんか。

母はまだ帰らない。

祖母はトランジスタラジオを抱きしめて、どこかの誰かの遠い声を枕に眠っている。

私は優しくない。急に変わろうなんて、無理な話だ。


nadja. |mailblog