indexpastwill
2006年06月13日(火)   秘密会議

夜、一家が寝静まったころに我々はごそごそと起き出して、おもむろに伸びをし、ウシとトラはおっかけっこを、そして私は長風呂をして軽く汗をかいてから、ウシとトラは一般に「カリカリ」と呼ばれる固形食を、私はチーズだったりキュウリだったりまあなにかそんな手軽につまめる「おつまみ」を手にして秘密会議をはじめるのだ。

議題その1:「何故ミケは今日こなかったのか」

ミケは飽きたのではないか、という発言がウシから出たとたんにトラは背中の毛を逆立ててウシにかぶりついていった。そしてウシとトラは取っ組み合いのケンカになだれ込んでいったのであるが、私が「今日はオオタグロさんちの玄関が開いていなかった」と述べたことにより収束。論点はミケの飼い主であるところのオオタグロさんご夫妻がこの「交際」について反対なのか賛成なのか、という一点に絞られたがとりあえずもうしばらく様子を見てみることになった。

議題その2:「蹴球について」

なにゆえヒトはたかがボールひとつを枠の中に放り込むというゲームにあそこまで熱くなるのかわからぬ、枠の中にボールを入れたらネズミでも出てくるのか、というトラの疑問に対しウシがそれはあまりに即物的な思考である、と反論。「我々はネズミのみにて生きるにあらず」はこの後、ウシの名言として後世に伝えられるであろう。議論が白熱し、時を追うごとに議題から逸れていったことは返す返す残念である。

議題その3:「生産的労働と不生産的労働の問題について」

そんなこといったって我々はだれひとりとして「労働」に従事していないのだから分かるわけないじゃないか? というトラの一声で議論は打ち切られた。

議題その4:「食育月間について」

毎年6月は食育月間だそうだけど? と議題をふったのは食いしん坊のウシであった。みんなで毎日あさごはん、っていうけどさ、朝ごはんってのはなんだい、朝7時ごろに食べるごはんのことかい、それとも起きて直近のごはんのことかい? と私が問うたその瞬間、カナリア軍団の華麗なゴールが決まったので今夜の秘密会議はなんとも尻切れトンボな形で幕を閉じたのだった。

多分これからも深夜の秘密会議は続く。


nadja. |mailblog