The あぽ家
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2006年11月10日(金) 空白を埋めるように愛そう

今日の仕事帰り

日課(?)のご近所猫さんとの戯れ

い・・・いた!!




彼女を最後に見たのは九月の初めだった

夜目にもはっきり判るほど、皮膚がやられていた

彼女のお家は、黒い悪魔ことクロちゃんと同じ家

他に四匹が住んでいる

他の猫ちゃんにうつりはしないか・・

他の猫ちゃんにいじめられはしないか・・

私はもう、そんな心配をすることも許されない身でありながら

それでも、連れて帰りたい思いが湧き上がった

彼女を撫でたら、たまちゃん(仮名)に触れる事は許されない

でも、出会ったらきっと触れてしまうだろう

可愛い声で足に体を摺り寄せる、彼女を

恋人がいながら、気になる人に魅かれてゆくそんな気分だった


その次の日から、彼女は姿を現さなくなった

その他のねこちゃんたちは元気にしている

皮膚病がうつった様子もない

もしかしたらあのこはもういないのではないか、と思っていた

あの日、お願いして連れて帰っていればよかったという苦い思いが離れなかった

その彼女が今日、姿を見せてくれた、二ヶ月ぶりだった

まだ跡は残っているとはいえ、あの時とは比べ物にならないくらい綺麗になっている

真っ暗な中、そのお宅に向かって頭を下げた

ありがとうございます、そして、ごめんなさい・と。

更にその帰り

たまちゃん(仮名)と遊んでいる時、ご近所の方と先日亡くなったあの方の話になった

あの方は・・老いたご両親を相次いで見送り、それから逝ったそうだ

遺された老猫さんも、その方の後を追うように眠ったそうだ

ただ、あの耳折れのわんちゃんの行く末だけは知らないようだった

きっと、きっと、この後も幸せになるようにあの方は計らっていると思う

あたしはそう確信できた

あまりに立派過ぎて、きっとご両親が頼りにしすぎてしまったのかもしれない

一緒に連れて行かれたのかもしれない

一緒にいられたらいいと思う

たとえ、それがこの世でないとしても

もう、願っても戻れないものならば・・・


味噌風味の携帯にて激写する

音はかなり小さくなったが、まだ機能は充分発揮してくれている

彼女は、新入りのベビィにゃんに、にゃん生の厳しさを教えてあげるくらい




気が強かった(笑)


今日は、いろんなことに「ありがとう」の日である

こんな日は、心が清くなる

許してあげよう、ユースケサンタマリア

たとえ、スクラッチが外れた日でも だっ


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