fleur bleue
sora



 試練の時

何の迷いもなく、
何のためらいもなく、
自ら輪の中へと飛び込んでいけたのなら、
どんなに楽しく過ごせることでしょう。

目の前に広がる光景には、
ただただ苦しい思い出ばかり。

みんなの楽しそうな姿を見て、
孤独はいっそう深まっていくのです。

作り笑いはすぐにかき消され、
沈黙だけが残るのです。

時計の針をみつめては、
一刻も早く時が過ぎることを願います。

楽しい時は、
永遠さえも願うのに。

こうしてまた、
試練の時が過ぎていきました。

乗り越えたのではなく、
過ぎ去っていっただけ。

暗く沈んだ未来の予感に、
恐怖さえおぼえます。

2005年12月12日(月)
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