俺、源九郎義経は、武蔵坊弁慶に弱い。わかっている。自覚はある。だが、あいつは常に俺のことを一番に考え、軍にとって最良の策を打ち出してくるのだ。俺が弁慶の言葉に、すぐ納得してしまうのも無理はないだろう。べ、別に恋仲だからといって、甘いわけではないぞ。勘違いするな。