月に舞う桜

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2021年12月26日(日) Facebookの光と影

Twitterで、「Facebookは、分断なんてないような雰囲気を出さなければならない、ポジティブな発信しかしてはならない、という空気感がしんどい」というツイートを見た。その人は仕事柄、多くの人々のつらさに触れているから、自分だけが楽しい雰囲気を出すことはできなかったそうだ。
そのツイートに触れ、「どうでも良い日常生活報告にはいいねがつくが、政治ネタにはまったくつかない。『君らがそんなだから今のこの国はこうなんだぞ』と溜め息をつく」と言った人もいた。

どちらも、共感する。
Facebookでも社会問題を発信してるインフルエンサーはいるけれど、リアルの友人たちは、たいていポジティブで楽しい雰囲気しか出さない。
私も、そういう空気が最近しんどい。
彼らは、コロナや五輪の話も、あくまで前向きな話に終始している。政治含む社会問題や、人々の辛さや苦しみなんて存在しないかのようだ。
この社会のしんどくてひどい状況を分かりつつ、あえて楽しい日常だけを発信しているのかもしれないし、そういうSNSなんだよと言われればそれまでなのだが、それにしても、日常生活の報告と政治ネタに対する反応の落差が激しいので、みんな現実を生きてる? 大丈夫? と思う。
まあ、そんな私も、どうでもいい日常のことや、おいしいものの写真も投稿してるわけだけど。
でも、せっかく繋がっているのだから、楽しいことばかりではなくて、自分が認識している様々な問題や痛みを少しでも知ってもらえたらと、社会問題や政治ネタを投稿やシェアすることもある。
けれど、社会の分断以前に、自分とリアル友達との隔たりを感じるから、Facebookはそろそろ潮時かな……と、思い始めてたところだ。
とは言え、たまにFacebookでしか入手できない有意義な情報もある。
切りがいいから今年でFacebookをやめようかとも思ったけれど、そういう情報があるからアカウントを消すのはもったいない。
あと、Facebookのアカウントを削除することでインスタのアカウントもなくなったら困る。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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