月に舞う桜

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2021年11月21日(日) 「車椅子で利用可」と言うが……

「車椅子で利用可」と謳う場所や商品が、必ずしも本当に車椅子で利用できるわけではないのが、非常に困る。

車椅子のまま入れる炬燵をネットで探していたら、ある商品ページに車椅子OKと書いてあった。が、寸法を見ると、どう考えても膝まで入れるには高さが足りない。写真が出ていたけど、人が乗っていない車椅子を使っているので、まったく「車椅子のまま入れる」ことの証拠にならない。
いったいどういう了見でその写真を使ったのか、どういう了見で車椅子可を謳ったのか、小一時間、問い詰めたくなる。
また、ある高齢者施設のブログに「車椅子のまま入れる炬燵を設置しました」とあった。写真ではたしかに、車椅子に乗ったお年寄りの膝に炬燵布団が掛かってはいるが、天板と体がかなり離れていて、明らかに膝が炬燵の中に入っていない。あれでは炬燵で食事などができないはずだが、それでも「車椅子のままで使える」と見なしているのか、施設よ……。
もし本当に車椅子のままで使えているのなら、どこの商品か問い合わせようと思ったのだけど。

他にも、車椅子OKと言うけど当たり前のように入口に段のある店も、実際は車椅子では使えない商品も、ざらにある。
そんなことなら、「車椅子不可」と正直に書いてくれた方が、まだマシ。車椅子ユーザーが快適に行ける場所や使える物が少ない中で、「車椅子OK」と謳われると期待してしまう。で、よくよく調べて使えないことが分かると、車椅子不可を見たときよりもがっかりしてしまうし、腹立たしい。

ほんと、マジで、何を持って「車椅子でもOK!」などと言っているのか。

ちなみに、車椅子のまま入れそうな炬燵は、その後、無事に見つけた。
届くのはだいぶ先(来年2月!)だから、使い心地が良いかどうかはまだ分からないけれど。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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