私の雑記帳
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2016年07月01日(金) 家族崩壊

娘が家を出て行った。
嫁に行ってしまった。
私は相手にも会わないし、どんな家庭なのかも知らない。
知りたくない。

わかっていたことだが、私はその日家に居られなかった。
人気の無い田んぼのほうに車を停めて時間をつぶしたりした。

お昼近くなって家に戻ると
娘の居た部屋の最後の荷物も無くなって空っぽだった。
部屋の端に亡父のお仏壇がある。
その前で私は一人で号泣した。

テーブルの上には手紙があった。
娘は最後まで私と和解しようと努力していたが
私は娘を許せないと思う。
そこにはたとえ身勝手であろうと私には私の気持ちと意地もある。

4年前に父が亡くなって家族の形が少しずつ変わってしまった。
頼りにしていた娘が出て行き、
私はどうやって生きていけばいいのだろう。

誰にもわかってもらえない。
だれにも助けてもらえない。
どうやったら生きるというレールに乗れるのか
どうしても世の中に出て行けない。

父の仏壇(骨壷)の前で途方にくれる。
最後の最後は仏壇の前で父の元に行くのかもしれない。

ここはおそらく誰も読んでいないだろうし
これからも誰も見ないだろうけれど
もし本当に私が死んでしまっても
ここにこの日の、私にとって絶望的な気持ちの一日のことを
記録しておく。




pearl〈パール〉 |MAIL

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