私の雑記帳
DiaryINDEX|past|will
子供にお年玉をくれるというので、伯母の家に行った。 たいして広くはないが、かつて飛び切り美味しい梨(新水、幸水、豊水)や、とうもろこしを作っていた畑は、おととし伯父が亡くなる直前に、高齢のために作物をやめてしまっていた。 その土地は貸し出されて、今やセブンイレブン(土地を貸し出してあるだけなので店は直接伯母たちとは関係ない)が建っている。(伯父はセブンイレブンのオープンの日に、突然倒れて亡くなった)
昼に伯母が、なんでも好きなものを買って食べて、というので私の子供や父(伯母は父のすぐ上の姉)と買出しに行った。 広い店内を見渡し、かつてここに梨の木が植わり、大きなハウスにイチゴやとうもろこしが作られていたことに想いを馳せた。 新宿高野や千疋屋でも食べられないと思えるほどの極上のおいしい梨だった。そして本当に甘いとうもろこしだった。(無人販売で出しておくと、1度食べたら忘れられぬほど美味しいので、家まで押しかけられて、何が何でも分けてくれと頼まれることがあったそう)
そんな美味しい梨もとうもろこしも、つい2年前まで毎年食べていたのに、もう2度と食べられない。
1年に1度でいい、旬の時期に本物の味を口にしたいと思う。子供にも本物の味をその舌で覚えていてもらいたいと思う。そういうものは高級店でも買えるかもしれないが、実際に作っているところで買うのがなんといっても1番である。 当地は生のシラスが食べられるが、地元のシラス販売所では驚くほど安い。金額の問題ではなく、ぴんとした生のシラスは銀座のすし屋で食べることは不可能だ。本当の贅沢というのはそういう本物を味わえることだと思う。
太るのは困るけれど、本物の美味しいものを食べるささやかな楽しみも、捨てがたいものである。
|