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2005年06月04日(土) 涙の止め方 


 



ずっと大切にしていた花が散りました。
僕は少し悲しくなって。
空を見上げました。
そこに見えたのは。
鉄屑だらけのビルと。
雲に隠された太陽と。
空を飛ぶカラス達と。
腐りきった僕の心。
心。
心。

昨日あった素敵な出来事はね。
お米屋さんの犬が子供を産んだこととね。
あの人がニッコリと笑ったこととね。
僕の上に虹がかかったことだよ。

僕は何も知らずに生まれてきた。
そして、
今も、
何も知らずに生きている。

僕が生まれてきたのは、
きと気まぐれみたいなものなんだ。

僕が歩いてきた道は、
きっと間違っている。

だから、
あの人の手を握るのは別の人で、
あの人の声を聞くのは別の人で、
あの人が抱き締めるのは別の人なんだ。

僕はいったい何だ?
僕が死んだら全てがなくなるの?
僕が滅んだら全てがなくなるの?
風と光と音が教えてくれた。

僕が無くなっても。
無くなるのは僕だけだって。

無邪気に笑う心が僕には残っていますか?
人を抱き締めたくなる心が僕には残っていますか?

僕は生まれて消えてゆく。
ただそれだけなのですか?
僕が生まれてきたのは何故ですか?





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