生きて行く、私
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2005年10月21日(金) ぶらさがりの、意地

アナタの上で弓なりに身体をあずけながら。
“サヨウナラ、私の愛したアナタ”と心の中でつぶやいて。
静かに微笑んだ。

傷だらけで海水に浸されたかのように。
悲鳴をあげ続けた心は。
どこに消えてしまったのか。

どんなに抱かれても。
もう。
心は蕩けたりしない。

ただ、アナタの気に入るような褒め言葉を紡ぎ。
ただ、アナタが悦ぶように乱れてみせましょう。

それが。
ぶらさがりなりの、意地。


綾乃 |MAIL