回り道のついでに
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2005年07月12日(火) ゆっくり、好き。


 激しい恋をするには、エネルギーとパワーが要る。
 そんなものが、このスローテンポのあたしにある訳がない。
 思い返してみても、誰かにそんな想いを抱いたこと、ない。
 でもこれはまちがいなく恋であると思う。

 一緒に居られたら、それだけでお腹がいっぱいになる。
 あったかくなる。
 
 そんな気持ちだ。
 
 でもやっぱり苦しい時もある。
 相手があたしを見てないとき。
 視線の先と、思考の先に、他の誰かが居る時。
 あたしの知らない女の人の話をする時。
 君があたしに

 彼氏作りな?

 と言う時。
 
 そんなときにも、ちゃんと笑って聞き役になる。
 うまくかわしてしまう。
 小器用なあたしだ。

 君に、想う人が居ても、あたしは君が好きだよ。
 幸せになれるのなら、君の恋を応援すらする。
 でも、相手のこと、好きじゃないなら、
 反対する。
 相手を、あたしより好きなら、応援する。
 遊びの恋ならしないで。
 寂しいだけなら止めて。
 抱きたいだけなら駄目。
 
 君もあたしも物臭だから、二人はいつまでも近付かない。
 君もあたしも寂しがりやだから、二人はいつまでも遠ざからない。

 この距離が、あたしを楽にするし、苦しませる。
 お互いに都合のいい距離だね。
 
 いつまでかこのまま居られるかはわからない。


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 せっかく芽生えた想いなので、
 このままゆっくり、育ててもいいかな。
 もうちょっと、好きでいていい?
 ゆっくり、好きでいさせてね。
 


いわい |MAIL

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