* たいよう暦*
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2004年06月01日(火) 12歳

トイレの掃除当番にあたっていた時、同じ班の男子が、天井を洗うことを思いつきました。その当時、いかに他の班と違う仕上げにするか・・・がはやっていたのです。
でも、大人でも手の届かない天井に、子供が届くわけがありません。
そこで考えたのは、「ホースで水を天井にかける」
しかし、子供がねらった所に上手に水をかけられるわけがなく・・・。
勢いあまったホースの水は、天井でつながっている女子トイレの天井へ命中し、そこで掃除をしていた私達の頭におもいきりかかったのです。

「きゃあああああ!」

一生懸命掃除をしていたら、いきなり頭から水をかけられた。
あまりに腹がたった私は、かーっと頭に血がのぼり、すぐさまホースを男子トイレの天井にむけました。
もちろん水は、全開です。

「うわああああ!」
悲鳴が聞こえてきました。
そこで掃除をしていた男子は、全員びっちょんこ。
そして、彼らもそのまま引き下がるわけがなく、すぐさま報復。

「いやあああ!」

悲鳴と怒声のとびかう中で、水のかけあいになりました。
最初は天井むかって。しまいには、直接相手をねらって。
大騒ぎはすぐさま先生の知る所となり、はっと気づけば、トイレは水びたし、先生は怒りっぱなし、服はべちょべちょにぬれっぱなし。
廊下に立たされて、延々叱られるはめになりました。
半そでから出た水にぬれた腕が、窓から入る風にふかれると、ちょっと寒いなあと思ったことも覚えているので、ちょうど今ぐらいの季節だったのかもしれません。

これが、私の小学校六年生の今の季節の思い出・・・・。
単純明快な、しあわせな時期だったと、思います。

今日、小学校六年生の女児が、同級生にカッターナイフで切られ失血死するというニュースを聞きました。
その女児のつぼみであったまま閉ざされた命と、残された女児のこれから背負っていくであろう人生を思うと、やりきれない思いばかりがつのります。

小学校六年生。
いまから考えると、あんなにも平和と単純明快なしあわせで満ちた世界であったように思うのに・・・。
一体二人の間に何があったのだろう。
まだ、小学校六年生・・・やりきれません。


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