* たいよう暦*
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ここ数年、消費者金融のCMが、やたらお茶の間に流れる機会が増えたと思う。 こぞって、人気のあるキャラクターやグラビアアイドルを出演させ、その名前をアピールするのに余念がない。
そんな中で「声の笑顔でお答えします」というキャッチコピーを流しているCMがあったけれど、あれは当たり前でいてそして意外ととても大事なことを言いあてているなあと思う。
私の仕事は、取引先とのコミュニケーションツールとしては、電話が一番多い。 以前の部長が、入社した当時から 「お客さんが見えなくても、見えているつもりで、気持ちをこめて話す」 と口すっぱく言って、みなに徹底してきた。 電話をかける時だけでなく、かかってきた電話に出る時も、社名だけでなく自分の名前まで名乗って電話に出るようにさせられた。 あの時は、口がもつれそうで、めんどくさいなあ〜と思ったものだけれど、名前を名乗ることによってより受け答えに責任をもって話すようになったのも事実だ。
当たり前だけど、電話は相手に表情が見えない分、普通に話すだけでは、相手に伝わりにくい。 こちらの好意や気持ちを電話の相手に伝わるように受け答えする。というのは気をつけていないと、案外できなかったりする。
電話で、気分を害することも多々ある。 相手の受け答えが、とてもエラソーだったり。 適当だったり。 むこうはそういうつもりがないかもしれないけれど、顔が見えない分、誤解を生じやすいのだ。
電話は、便利ではあるけれど、本当にむずかしい・・・。
今日、とある場所で、買い物をした。 気持ちのいい接客も、ふつうの接客も、いろいろあったけれど、その表情からみなが一様に一生懸命であることが伝わってきたし、何より笑顔が気持ちよかった。
顔が見えようが、顔が見えまいが。 どれもこれも、サービスというのは提供する側の個人の気持ちの持ちようひとつ、だと思うけれど。 その気持ちの持ちようをちゃんと覚えていよう、と、接客業のサービスを見て、忘れがちな自分の仕事のサービスの部分を振り返ったのでした。
顔にしろ、声にしろ。 笑顔はとても気持ちがいい。
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