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2004年02月27日(金) バムとケロの絵本

小さな友人に教えてもらった絵本ですが、これがとにかくおもしろい。
なにげなく読み始めたのに、あっという間にはまってしまいました。

どちらかというと「おはなし」を楽しむ絵本が多い中で、堂々と「絵」で勝負する絵本。
それでいて、きちんと「絵」が「物語って」いる。
すごい力をもった絵本だなあ〜。
久しぶりに出会った新しい世界に、わくわくしてしまいました。

この絵本をで一番新鮮だったのは、
「主人公以外にも物語は平等に訪れる」ところ。
主人公二人だけではなく、登場人物(たとえば、とある場面ですれ違うだけの人でさえ)全てに平等に時が流れ、その人その人の物語が場面場面で必ず描かれている。
決して主人公だけの物語ではないのだ。

この人は、この人がこうしている時、実はこうしていました。

私たちの人生には、当たり前のこと。
見る角度によれば、誰もが主人公で、誰もが物語の中心。
誰もが一生懸命で、誰もいらない人なんていない。

「一人一人みんな大事なんだよ」
作者が語りかけているような気がしました。


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