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2004年02月18日(水) ラブ・アクチュアリー

「クリスマスを控えた数週間を舞台に、9つのゆるやかにつながったストーリと、総勢19人が織り成すの愛の物語」

なんて、書かれると、
うっひゃー、はっずかしい〜!
と逃げ出したくなる。
普段の私なら、まず、そんな「愛」を題材にした映画には、近づきもしない。
・・・どうも、照れくさくて。

ところがところが。
「最近、どうも心に栄養が足らん気がするねん〜。なんか、心がぎしぎししてるわ」
なあんて友人にこぼしていたら、
「じゃあ、ラブ・アクチュアリー観て元気になってきぃ!」
と力一杯おすすめされて、その「19人の愛の物語」を観る為に、映画館に足を運ぶことになってしまった。

これが・・・想像に反して、すっごいよかった。
じーん。心に沁みた。
間違いなく、心が、優しく元気になれたと思う。

「愛の物語」なんて、一歩間違うと月並みになりかねないのに、絶妙の角度で切り取っている監督(脚本家兼)の視線のおかげで、嘘がなくリアルに観る人に心の痛みや喜びが伝わってくる。
そして、「19人が織り成す愛の物語」じゃなかった。
「19人が織り成す’それぞれの愛のカタチ’の物語」だったのだ。
だから、照れなくて最後まで見ることができた。

誰の人生でも必ずドアが開き、光が差し込む瞬間がある。
そのせつない、そして幸福な瞬間が、優しいまなざしで描かれていた。
登場人物たちのせつない本音が描かれた物語に、思わず「わかるわかる」とうなずいたり、せつなくて胸が痛んだり、胸のあたりがあったかくなったり・・・。
いいとこどりだけをしているのではなくて、ちゃんと心の痛みや不純やずるいところが描かれているからこそ、いい映画だったと思う。

間違いなく、元気になれるよ。
ほんわか、優しい気持ちがわいて出るよ。

元気のない人。
心が疲れている人。
そんな人に、おすすめの映画です。


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