* たいよう暦*
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2004年01月21日(水) おにく

食べ物を粗末にしてはいけません。

小さな頃から、同居していた祖母に、口すっぱく言われつづけました。
お茶碗にごはんつぶの一つでも残っていようものなら、すかさず「ちゃんと一粒残さず食べなさい」と飛んできた声。
その声をよく覚えているせいか、冷蔵庫の中で食べ物がくさっていると、ひどく悲しい気持ちになる。ぞんざいに扱われ、捨てられている食べ物をみると、ひどく憤りを感じる。

いま、全国の港には、くさってもいないし、ぞんざいに扱われているわけではないけれど、捨てられるのを待っているおにくがたくさん並んでいる。
間もなく、焼かれるおにく。
誰も食べる人のいない、焼肉がはじまる。

人間の都合でだとはわかっているけれど、なんだかとってもやりきれない。
ただ、やかれる為だけに存在したおにく。

このおにくのことを、私は忘れないだろうな。


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