* たいよう暦*
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食べ物を粗末にしてはいけません。
小さな頃から、同居していた祖母に、口すっぱく言われつづけました。 お茶碗にごはんつぶの一つでも残っていようものなら、すかさず「ちゃんと一粒残さず食べなさい」と飛んできた声。 その声をよく覚えているせいか、冷蔵庫の中で食べ物がくさっていると、ひどく悲しい気持ちになる。ぞんざいに扱われ、捨てられている食べ物をみると、ひどく憤りを感じる。
いま、全国の港には、くさってもいないし、ぞんざいに扱われているわけではないけれど、捨てられるのを待っているおにくがたくさん並んでいる。 間もなく、焼かれるおにく。 誰も食べる人のいない、焼肉がはじまる。
人間の都合でだとはわかっているけれど、なんだかとってもやりきれない。 ただ、やかれる為だけに存在したおにく。
このおにくのことを、私は忘れないだろうな。
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