* たいよう暦*
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「大凶」
高校一年生のお正月に、私がひいたおみくじにはそうかかれていました。 わが目を疑いました。 「大凶」 言葉では知っていたけれど、ほんとうに、おみくじにそんな存在があるだなんて・・・。 そして、そんなものがまさか、お正月早々のおみくじに入っているだなんて・・・。 そして、そんなものを、まさか自分がひいてしまうだなんて・・・。
「・・・・・・・・・・・・・」 さすがに、かしいましい高校生5人も、黙り込んでしまったあの瞬間。 「・・・・・・・・・・・・・」 見た瞬間、思ってた以上に打ちのめされた私。
「大凶ってさあ、今が一番最悪ってことやって。ダイジョウブ!」 「そうそう。よかったやん、ここで厄払いできてさ!」 一瞬の間のあと、発言されたかず数の言葉が、むなしく空に響きました。
神社の神木にそのおみくじを結びながら 「もう、おみくじはひかない」 と心に決めたあのお正月。 そして、それ以来、一度もひいたことがありません。
その後、その神社には50本のおみくじがあって40本が大吉、1本だけが大凶だったこととか。 大凶ってのは本当は「逆縁」といってとてもめでたいことだとか。 いろいろ聞かされましたが、やっぱりあの瞬間の「すっごくいやな気分」を味わいたくなくて、どうしてもひけない「おみくじ」
お正月や、初めていった神社で、楽しみながらひいている友人をみると、ちょっぴりうらやましくなります。 一体いつになったら「大凶」の呪縛からのがれられるかな。
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