竜也語り

2005年04月07日(木) 私の弱点

竜也くんのことを書いていると、その記事にリンクして様々なことを思い出す(笑)。先日の「お日柄…」で竜也くんが自分の弱点のことを話していたが、私にも弱点はある。実は私は子供の扱いが非常に下手なのだ(苦笑)。子供のお守りをしていて何度か苦い目にあったことがある。

まだ20代だった頃、ウチの会社を含めた何社かで機器の紹介を兼ねた見学会を催したことがある。それはだっだ広い空地に巨大なタンクが置いてあるだけなのである。それなのに一人のお客がこんな詰まらない場所に小さな子供を連れて来たのだ。私達の間で一瞬「何でこんなところに子供なんて連れてくるんだよ…」というきまずい空気が漂ったが、そこはお客であるので「可愛いお坊ちゃんですね〜♪」などと誰もが愛想を振り撒いていた。
当然現場に子供は連れて行けない。非常に危険な物がゴロゴロ置いてあるのだ。結局受付で暇そうにしていた外見は一応女である私がその男の子の面倒を見ることになり、空地に建てられたプレハブの小屋で私達は遊んでいた。

最初の内は良かったのだ。その子もご機嫌だった。しかし30分もすると親が恋しくなりだしたのか、突然「パパ〜」と泣き叫んで外へ飛び出してしまった。この時初めて気がついたことだが、子供って意外と足が速いのね(汗)。私も慌てたが、その客の相手をしていた上司はもっと慌てた。その子は周りの危険物など眼中にないと言うように一目散に父親のもとへ突っ走っていくのだ。ここで万が一事故など起こせばその上司の首は間違いなくすっ飛ぶ(笑)。幸い何事も無く男の子は父親のもとへ到着したが、私はこっぴどく叱られた。何でこんなことで怒られなければならないのさ…と私は理不尽極まりなかった。
その後同僚の男性が率先してその男の子の面倒を見ることになったのだが、これが上手い!職場では特別目立った存在ではなかったが、子供の扱いに限っては彼の妙味を発揮していた。人間誰でも得手不得手があるのね。彼は職業選択を誤ったのではないだろうか…?

さて次はクリームべちゃべちゃ赤ちゃん竜也の写真を見て…何時ぞやの法事の時の出来事を思い出した。法事であるため親戚中が集まり、彼等の子供達も沢山来ていた。このチビ達の一人の父親が車を取りに行ってるから、チビ4人を下まで連れて待っていてくれと従姉妹から頼まれた。何となく気が進まなかったが、たかが団地の3階から1階の入り口までのこと。一瞬で済むと判断し承諾してしまった…。
しかし私はここでも子供というものを甘く見ていた! 4匹のチビ達はエレベーターを待っている間でさえじっとしていないではないか! ちょこちょこちょこちょこ…動き回り、一人捕まえるとまた一人何処かへ歩き出す。終いには私が追いかけるので奴らは面白がって余計に逃げ回った…。何でエレベーターに乗るだけでこんなに時間がかかるのよ!自分の子供であるならば、ここで襟首をひっ掴まえて引きずってでもエレベーターに乗せるところだが、よそ様の子であるためそうもいかない。汗びっしょりになった私は「ちゃんと下まで行って、いい子にして待っていたらアイスクリームをいっぱい買ってあげるよ〜♪」と結局モノで釣った…。エレベーターに乗せる時も、手を挟みやしないかとここでまた冷や汗をかき、やっとこさ1階まで辿り着いた。「アイスクリーム、アイスクリーム…」と念仏のようにチビ達に唱え聞かせ、兎に角じっとさせていることに成功した。
父親はまだ来ない…。たのむから早く来てくれーっ!と心の中で悲鳴を上げていた時、「ハックショ〜ン!!」とくしゃみの音が聞えた。見てみると一人のチビの顔がオハナまみれになっている…(汗、汗、汗)。 そのチビの顔を一体どうやって修復すればいいのか…私は呆然と立ちすくんでいた。

電車の中で時折、乳児やら幼児やらにじ〜っと見つめられると私は戸惑ってしまうのだ。中にはこんな私にもニコ〜と笑ってくれる子もいてさ…。そんな時私は一所懸命笑顔を作ろうとするのだが、恐らく何ともぎこちない笑顔を浮かべていると思う…(泣)。


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