まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2009年03月30日(月) 3匹のワンコのお話…どうしてこんなことが出来るのか

さて、昨日の続きになります。
3匹のミニチュア・ダックスフンドの
飼い主のおばさんが、とても驚いたといって、
話してくれたお話です。
それは、こんなお話でした。



「病院から連れ帰ってきた
 その晩の夜中にね、
 ちょっとごそごそと音がしたけど、
 眠かったんで、寝てたのね。
 主人は、ちょっと鳴き声もした、
 って言うんだけど…

 なんと、朝、起きたら、
 プリンが一人で産んでいたの。
 夜中に、一人で産んだのね。
 一匹だけ…このマロンをね。
 (子どもの名前がマロンだった)
 マロン一匹だったから大きかったし、
 相当苦しかったと思うけど…
 初めてだったのに…一人で」

「初めてだったんですか?」

「そうなのよ、初産なの。
 だから病院でと思ったのだったけど…
 でもね、一人で夜中に静かに産んで…
 そして、朝までには、へその緒も、
 マロンの身体もすっかりと、
 キレイに始末もしていたの。
 私ね、本当に驚いたの。

 だってプリンは甘えっ子で、
 とても母親になれるなんて思って
 なかったし、一人で産んで、
 一人でちゃんと始末して…

 誰も教えてもいないのに、
 どうして、こう出来るんだろうって、
 こうするのだと、わかったんだろうって…
 とても不思議でね…
 それを見たらね、本当に感激したの。
 動物って、甘えていても…
 本当に、すごいなぁって」





私も、この話を聞いて、
本当にそうだなぁ、
すごいなぁ、
プリンすごいぞ、
と思ったのだった。
本能というのは、
(遺伝子のなさせるわざなのか)
すごいものなのだと
この話を聞き実感した。





私とおばさんは、
しばしプリンの今の状態を見つめた。
プリンは、マロンの父であるモカに
静かによりそって、何か、
会話をしているようだった。
おばさんはまた、話し出した。



「でもね、母親になったら、
 人間と同じよ。
 マロンが悪いことをするから、
 怒るとね、プリンがすぐに
 飛んできて、怒らないで、
 って私をなだめようとするの。
 そりゃもう、一生懸命に。
 気になるんだわね、子どものことが。
 父親は、知らんぷりなんだけどね(笑)
 そんなところも人間と同じだわね」




と、声を出して笑った。
私も、つられて笑った。
おばさんは、最後にこういった。








「いろいろあるけど、
 この犬たちがいるから、
 こうして外にも出るし、
 主人とも会話があるし…
 こうして、誰かとお話もできるしね。
 だから、感謝してるの」




私も、そうですね、と言って、
大きくうなずき、おばさんに
教えてもらったお礼を言い別れた。
おばさんと3匹のワンコたちは、
ゆっくりと坂をくだっていった。


その姿を見ながら、これからも、
3匹でずっと仲良く楽しくね、
そして、かわいがってもらってね、
と思ったのでした。





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