| 2008年12月10日(水) |
聞いてみたけど、何一つもわからなかったこと。 |
このところ、天気がいいので、 ウォーキングも快調だ。 ちょっと遠出して、知らない道や街を 気持ちよく歩いたりしている。 やっぱり、天気がいいと気持ちがいいね。
で、今日は、そんな気持ちいい ウォーキングのときに見つけた、
「ふぅーん… なんだろうね… 何か意味があるのかな?」
なんて、思ったものだ。 道ばたには、 かつては、何か意味があったと思われるが、 今は、そんな意味など忘れ去られているものが、 結構充ち満ちているのだ。 またしても、そんなものが 目に入ってきたのだ。
それは、これだ。 こんな通りにそれはあった。

ほら、この黄色い石。 自販機の脇にちょこんと置いてある この黄色の石だ。

以前も何度か、色つきの石のことを 書いているが、色つきの石をみると、 なんだか気になる。 この黄色の石も、もちろん気になった。 (「立派な石と道ばたの石」)
私以外に、この黄色の石を まじまじと見る人は、 いないのではないかと思うが、 目につくとどうしても
「どれどれ、 何かしら? どんなかしら?」
なんて見ないではおれなくなる。
「ただの黄色の石だね」
などと、通り過ぎられればいいのだけど、 なんとなく気になってしまって、 ついつい近寄ってしまう。 そして、足でつんつんしたりしてしまう。
その結果、 かなりがっつりとした石で、 しっかりと黄色の吹きつけがされ、 堂々たる石だとわかった。
「なんで、黄色に塗られて、 こんなところにあるんだろうね。 何か意味でもあるのあしらね? この自販機と関係があるのか、 この駐車スペースと関係があるのか?」
なんて、思いつつ、 この石の回りをみてみたら、 この石の足元に、 こんな数字が書いてあるのを見つけた。

「ふむ… NO8だね… なんだろう?」
私は、再度、石の回りを 見渡してみたが、NO8に関係するような 何かを見つけることができなかった。
ともやもやしていると、 ちょうど、この駐車スペースから、 一人のおじさんがでてきた。 このビルの関係者かもしれない。
しかも、ちょうど運良く、 この自販機で飲み物を買おうと 自販機に近づいてきたのだ。
そこで、私は、 ものすごくさりげなく… (これがむずかしいのだが…) このおじさんに、ごく自然に、 唐突にならないように、
「この黄色い石は、 なんなんでしょうね。 いつも、見るたびに 気になっていたんですが、 ご存じですか?」
なんて、話しかけてみた。 (本当は、今日、気になったのだが) すると、おじさんは、 この石に、始めて気がついたみたいに 黄色の石に目をとめて、
「あ、ホントだ、 黄色の石だね。 そういえば、 前からあったなぁ。 なんだろう… わからないな」
などと、答えてくれた。 親切そうなおじさんだったので、 どうせ、わからないだろうなとは思ったけど、 ものはためしと思って、 私はさらにこう尋ねてみた。
「この石の足元に、 ほら、NO8なんて、 書かれているんですけど、 これ、なんでしょうね?」
すると、おじさんは、 さらにびっくりしたように、
「あ、ホントだ。 なんだろうね〜 NO8だね、 自販機のナンバーかな? 石のナンバーかな?」
などと、答えてくれた。 石のナンバーだって…と、 思わず、吹き出しそうになったが、 押さえて… このおじさんに、突然声をかけたので、
「あ、すいません、 突然、変なこと聞いてしまって… いつも気になっていたものだから」
と謝りつつ、突然声をかけた言い訳をした。 すると、このおじさんは、
「いやいや、何もわからんで、 すいません。 でもなんでしょうね… そういえば、前からあるなぁ…」
などと、黄色の石の存在を認めてくれた。 でも、このおじさんは、何も知らない人だった。 結局、何一つわからなかった。
この石も、 以前は何か意味があっただろうけど、 (今もあるのかもしれないが) 今となっては、道ばたの風景として、 すっかりなじみ、誰も気にもとめなく なっているだった。(たぶんだけど)
というわけで、何一つわからなかったけど、 それでよしとして、この黄色い石から離れて、 ウォーキングに戻ったのでした。
この黄色く塗られた石について、 また、このナンバーについて、 思い当たることがありましたら、 ぜひぜひ、教えてくださいね。
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