まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2008年12月01日(月) 世界がもし1000人の村だったら…こんなです

今日も、引き続き、本からの紹介です。
今日は、心あたたまるお話というより、


「へぇ〜なるほど、
 そうなのか…」



と思えるお話です。
世界的な規模の…ね。

恐らく、みなさんもご存じだと思いますが、
「世界がもし100人の村だったら」
という本が、何年か前に話題になりました。

今日、紹介する話は、この
「世界がもし100人の村だったら」
の元となった、
「世界がもし1000人の村だったら」
です。元は、
100人でなくて、1000人だったとか。



どう違うのかと、言えば、
今日紹介する本によると、元の
「世界がもし1000人の村だったら」の方が、
「世界を一つの小さな社会ととらえ、
 全体像をとらえている」そうです。




さて、今日紹介する本は、
「ハートフル・ストーリーズ」
著者は、シェリー・カーター=スコットさん。


この本の中に、書かれていた、
「世界がもし1000人の村だったら」
を、紹介します。





とても読みやすい本なので、時間があったら、
ぜひ、読んでみてくださいね。
心があたたまるようなお話が
いっぱい書かれています。




「世界がもし1000人の村だったら」
(170〜175Pまで引用
 ※何年時点なのかは、明記されていません)



世界がもし
1000人の村だったら…




584人はアジア人です。
123人はアフリカ人です。
95人はヨーロッパ人です。
85人はラテンアメリカ人、
55人はソビエト人
(リトアニア人、ラトヴィア人、エストニア人含む)
52人は北アメリカ人、
そして6人は、オーストラリア人と
ニュージーランド人です。




村人は言葉が通じないので、
かなり困っています。

165人は、中国語を話し、
86人は、英語を話します。
83人は、ヒンディー語とウルドゥー語、
64人は、スペイン語、
58人はロシア語、
37人はアラビア語。
これで、ようやく村人の半分です。


あとの半分は、(多い順に)ペンガル語、ポルトガル語、
インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語……
その他200種類もの言葉が飛び交っています。 



この村では、
300人がキリスト教
(183人がカトリック、84人がプロテスタント、
 33人がギリシア正教)を信じ、
175人がイスラム教、
128人がヒンドゥー教、
55人が仏教、
47人がアニミズム
(万物に霊魂が宿ると信じる宗教)を
信じています。


残りの210人は、
他のさまざまな宗教を信じています。
(あるいは無神論者です) (略)




毎年28人の赤ちゃんが生まれます。
毎年10人が死に、
そのうち3人が飢えで、
1人はガンが死因です。
2人に1人は1歳になる前に
死んでしまいます。
 (略)



この人口1000人の社会では、
200人が村全体の収入の3/4を得ています。
一方で、別の200人の収入は、
村全体のわずか2%です。




自分の車を持っているのは、
たった70人
(中には2台以上持っている人もいます)
村には670人の大人がいますが、
その半分は読み書きができません。




村の土地は6000エーカー
(2428ヘクタール)で、そのうち、
700エーカー(283ヘクタール)が農地、
1400エーカー(567ヘクタール)が牧草地
1900エーカー(769ヘクタール)が森林です。


残る2000エーカー(809ヘクタール)は、
砂漠、ツンドラ、舗装道路、それに不毛の地です。
森林は急激に減っており、不毛の地が増えています。
その他の土地は、ほぼ現状を維持しています。(略)



世界がもし、1000人の村だったら、
5人が兵士、7人が教師、1人が医者です。

村の年間支出は毎年300万ドルを
ちょっと上回るくらいで、そのうち
18万1000ドルが武器や戦争に、
15万9000ドルが教育に、
13万2000ドルが医療に当てられます。




村の地下には、村を何回でも木っ端微塵に
吹き飛ばせるほどの破壊力がある核兵器が
埋められています。

この核兵器は、たった100人の村人が
管理しています。
残りの900人の村人は、
管理している100人が
対立せずにやっていけるのか、
不注意や技術的なミスで
発射されてしまうのではないか、
また、たとえ核兵器を
取り壊すことにしたとしても、
村のどこかに危険な
放射線廃棄物を棄てるというのか、
とても心配しながら見守っています。



    ドネラ・メドウズ・デイヴィッド・タウブ


               (ここまで引用)





別にこれらの数字を知ったからといって
何が変わるわけではないけれど、
日本がどれだけの数値の所にいて、
どれだけ豊かなのかはわかる。

日本は、本当に豊かな国なのだと実感する。
この中にありながら、




「あれも足りない、
 これもない、
 あれもほしい、
 これもほしい…

 もっとこうしてほしい、
 こうあらねばならない、
 ともかくなんでも、
 もっと、もっと、もっと…」





と、気持ちばかりが膨らんでいく。
どうなんだろうな、それは…
なんて思いつつも。

今の豊かさと環境に心から
感謝しなくては…と思ったのでした。





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