まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年11月12日(日) ある秋の日…平和かな、それとも…

秋になって、天気のいい日が続いていて、
ウォーキングにはもってこいの毎日です。
わくわく、うきうきしてしまいます。
今日は、そんな秋の日に出合った話です。


こんな気持ちがいい日は、
木々が色づいてキレイな道がいいと思い、
まずは、神田川沿いの小道を歩くことにした。
こんな感じの道ね。
(右側に見える屋根は椿山荘の裏の入り口です)





てくてく…


おおっ、
なかなかすがすがしい。
気持ちがいいなぁ…
空が真っ青だ…
秋だなぁ…






などと、空や木々を見上げて歩いていると、



あっ、お巡りさんだっ。



お巡りさんが、自転車を降りて、
橋の上から川をのぞいたり、
きょろきょろしたりしている。
何かあったのかな?






このごろ、私は、お巡りさんや、
警視庁と背中にゼッケンを付けた警察隊を
みつけると、どうしても近寄って行きたくなる。

もちろん、
今日もそうしたくなった。


しかも、この橋の上にいるお巡りさん、
ときおり、じっと神田川を見続けているのだ。
私が、お巡りさんの姿を遠くから見つけ、
近寄るまでに、恐らく10分くらいは
かかっていると思うが、その間、
ずっと川を見続けていたのだ。

その上、橋を渡っていた若いおかあさん集団も、
そのお巡りさんを囲むように話しかけて、
一緒に川を見始めたのだ。



これは、何かあるっ。
なんだ、なんだ?

何かが浮いているのか?
何かを落としたのか?
何かあったのか?


これは、急がねばなるまい。




私は、目立たないように駆け足で、
橋の上に行ってみることにした。
そして、その集団にさりげなく近づき、


「何かあったんですか?」 


と話しかけた。
すると、お巡りさんが振り向きこう言った。



「いやぁ…ほら、みてください」


言われた先を見てびっくりした。


「えっ…、あらぁ…、わっ…おっきい…」




なんと、神田川にとても大きな鯉?金魚の大?
がゆうゆうと泳いでいたのだ。
50〜60センチはあるのではないかな?
たぶんだけど、おっきかったもん。


ほらね、こんな感じ。








おかあさん達も、その様子をみながら、
子ども達に
「おっきいお魚だねぇ」
「なんて、魚?」
「うーん、たぶん鯉だと思うけど…」
などと答えていた。
そして、ちょっとしてその場をすっと立ち去った。

私は、お巡りさんと橋の上に取り残され、
二人っきりになってしまった。
間が悪くなったので、お巡りさんに、
なんとなく話しかけてみた。


「こんな大きな鯉がいるんですねぇ…」
「ええ、私もビックリしました。
 実は、私は最近、東京勤務になりましてね」
「えっ、ああ、そうなんですか。
 どこかから転勤になったのですね」
「ええ、研修をかねて、東京勤務になったんです。
 なんだか珍しいことがいっぱいで…(笑)
 神田川に鯉がいるなんて、驚きました」



確かに、こんな狭い神田川に
こんなふうにゆうゆうと鯉?がいるとは
びっくりであった。
いるんですねぇ、とっても元気で。





「やっぱり東京は違いますか?」
「全然違いますね…やることも、街の雰囲気も。
 今は、地理がまだ頭に入ってないので、
 こうして、あちこち回っているんです」

というわけで、
東京勤務になったばかりのお巡りさんで、
この辺りのことを覚えるために巡回し、その途中で
神田川にいた鯉をびっくりして見ていたことが判明。
でも、私も、神田川にこんな大きな鯉が
いるなんて全く知らなかったなぁ…


そんなお巡りさんに、ご苦労様です、と
挨拶して、再び歩き始めてみると神田川の小道は
こんなふうに光りに満ちていました。







そして、次の日、ちょうど東京駅近辺で
友人とランチをする約束をしていたので、
ランチをし、せっかくなので、皇居をまわり、
そして、家まで歩いて帰ろうと思いたった。
天気もいいし、皇居の辺りは、
秋は、とてもいい雰囲気になるので気持ちがいいのだ。


てくてく


おおっ、
やっぱり秋だねぇ…
キレイだなぁ…






などと、秋の日を感じながら
歩いていると…



あららっ…


大丈夫か、あのおじさん。




止めた自転車の後ろに乗って、
秋の風景写真を一生懸命撮っている
おじさんを発見したのだ。
気持ちはわかるが、足元がフラフラしていて、
何度も体勢を立て直したりして、
かなり危ない感じだ。






おじさんは、必死になって何かを撮っていた。
気になったので、その先に何があるのか、
何を撮っているのか、後ろからこっそりと、
背伸びしてみたり、
側にあった置き石の上に乗ったりして、
確認してみたが…
その先に、自転車の後ろにぐらぐらしながら、
乗って撮るほどの、何かを
私は発見することができなかった…


このおじさん、何を撮っていたのだろう。
少なくても、私のように
景色や木々でないことだけは確かであった。
ちょっとあやしい…
誰かを望遠で撮っていたのか?
(でもカメラは、小さかったぞ)
謎だね。



ともかく熱心に何かを撮っているおじさんであった。
幸い、私が見ている間は、ぐらぐらしながらも、
落ちたりせずに、何かを撮り続けていた。

私としては、このおじさんに、
「もしもし、何を撮っているんですか?
 でも、危ないから気を付けてくださいね」
と声をかけてみたいが、いきなり、
前から声をかけても、
後ろから声をかけても、
非常に危ないし、余計なお世話なので、
やめることにした。

そして、何を撮っているかさぐるのを
諦めて、帰ってきたのでした。


今日は、秋の日のささやかな出来事でした。





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