まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年10月12日(木) 「秋の嵐の日」の驚きの話

今日は、10月6日の
あのものすごい「秋の嵐」の日の話である。
ちょっとビックリの事件があったらしいのだ。


10月6日(金)は、東京はものすごい突風と、
横なぐりの雨で、街中がすごいことになっていた。

例えば、道路脇にこんなふうに、
風であおられて、逆傘になり、
使えなくなってしまった傘があちこちに捨ててあった。





このような光景が、あちこちで見られた。
最初、私は捨てられている傘がすべて、
100円ショップで売られているような傘ばかりなので、
「やっぱり100円傘は弱いんだな…」
などと、思っていた。

そして、私は、頑丈な傘を持って出かけて
いたので大丈夫と思っていた。
(この日は買い物があって新宿に出かけた)


しかし…


買い物の帰り、頑丈なはずの私の傘も、
突風で一気にいとも簡単に、逆傘になり
おちょこ状態になってしまった。



ありゃりゃ…大変!


私は、大あわてで逆になった傘を元の形に戻して、
再び傘をさそうと思ったが、とても無理だった。
傘骨は曲がり、ぐんにゃりとしていて、
なんとか、たたむのがやっと。
たたんだら、今度は開かなくなってしまうし…

でも、100円傘のように捨てるにはちょっと
惜しくて、家まで持って帰ってきた。
家で直してみようと思ってね。
でも、家で、無理やり傘を開いてみたら、
こんな状態で、とても
直せるような感じではありませんでした。





きっと、みんなも私と同じように、
高い傘はぐんにゃりとなっても
直そうと思って、持ち帰ったのだと思う。
だから、道ばたには、100円傘だけが
捨てられているのだと思った。



あっ、前書きが長くなってしまった…
今日は、こんな傘の話をしたいワケではない。
全然違う話をしたいのである。 



この嵐の、次の次の日のこと…
つまり、8日ですね、
話はこの日から始まるのだ。



この日は、風は少し強かったがいい天気だった。
空が青くて、気持ちよかったので、
ちょうど休みだった我が隣人と一緒に、
ウォーキングに出かけることにした。
この日は、いつものコースにした。


そして、歩いていると、
こんなものが倒れているのが目に入ってきた。






ややっ、
すごいものが倒れているぞ。
なんだろう?
と思って近寄ってみると、
なんと、中に消化器が入っていた。
消化器入れらしい。






私は、一緒にいた隣人に聞いた。
「ねぇ…この消化器入れ、
 あの嵐の日の風で倒れたのかな?」
すると、隣人はこう言う。
「そんなことはないだろう…これが倒れたら怖いよな、
 まさか、風じゃないだろう…」
「そうだよね、こんなふうに壊れているし、
 何か衝撃がないと、こうはならないよね…」


ということで、写真は撮ったが、
謎のまま帰ってきた。

しかし、私はこの消化器入れのことが
とてもとても気になっていた。
だって、あの嵐の前の日もこの辺りを歩いたが、
消化器入れは倒れてはいなかったもん。


なぜ、あんなふうに
消化器入れは倒れているのか?
あんなふうに中味もあらわに…
本当に風の影響ではないのか?
なぜだっ?
気になるっ。




そして、今日…
その理由がわかったのだ。



私はあまりに、気になったので、
その後、何回か、この道を通っていた。
その時にはまだ消化器入れは倒れたままだった。
で、今日もこの道を通ってみた。


すると、なんと、
あの壊れた消火器入れが
なくなっていたのだ。


あっ、消化器入れ、
なくなってるぞ…



私は、カメラを取り出して、
現場に近寄り、写真を撮った。
すると、理由がわかったのだ。



あっ…わかった!
わかったぞ! 


木だ、木が倒れたのだ。
その倒れた木が、
隣につけてあった消化器入れを
直撃したのだ。



よくみると、消化器入れがなくなった後に、
木が折れたあとが生々しく残っていた。



現場はこんなふうになっている。
手前に木があり、その木が折れて倒れて、
その先にあった消化器入れを直撃したのだ。
(赤白の△の先に、消化器が立っていた)





どんな木かというと、ポプラである。
ポプラの木が折れたのだ。
この道はこんなポプラ道なのだ。
たぶん5〜6メートルくらいはある
ポプラではないかと思う。





なるほど…そうだったのか…
木が折れたのか…



しかし、木が折れたのは、
あの嵐の日で、本当に風によって
折れたのか…わからない。
今度はこの謎を解かねば、とても帰れない。



そこで、この近くにあった、
八百屋さんで、野菜を買いつつ、
聞いてみる作戦を立てた。
この八百屋さんなら、事情を知っているに
違いないとにらんで。

お客さんが少なくなった頃を待って、
なすとカボチャを差し出しながら、
私は、八百屋さんのおじさんに
さりげなく聞いてみた。


「前の道路の木、倒れたんですか?」


すると、おじさんはこう言った。


「おお、そうなんだよ、あの風の強い日ね。
 風でぼっきりと倒れて…大変だったのよ。
 はじめて見たね…あんな木が倒れたところ。
 どうやら根が腐っていたらしいけどね」
「大丈夫だったんですか?」
「うん、あの日は、誰も歩いてなかったからね。
 それに、車道の方でなくて、
 歩道の方に倒れたからね。大あわてで、
 木を片づけてね…大変だったのよ」



やっぱり、そうだったのだ。
あの嵐の風で木が倒れたのだ。
あの嵐は…すごかったのだ。
そして、木は片づけられたが、
あの消化器入れは、そのまま放っておかれたのだ。

ともかく、私はとてもすっきりした。
あまりにすっきりしたので、
なすとカボチャの他に、側に置いてあった
栗まで買うことにして、おじさんに、
お礼を言って帰ってきた。


すべての謎が
解けるってスッキリしますね。



隣人が帰ってきたら、
この話を自慢げに話そっと。





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