まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年09月20日(水) 私が好きなものは…これです。

さて、昨日からの続きです。


何が好きかって…
これである。








そう、化石である。
これはアンモナイトの化石。

(これは裏と表。
 どっちが裏で、表かわからないけど)


よーく、写真をみるとわかるけど、
ちょっぴりだが、アンモナイトの一片があるし、
その他にも何かが埋まっているように見える。
木のようにも見えるし、骨のようでもある。



だから、何だという意見もあるが、
私は、こんな、
ものすごーく古いということを、
感じさせてくれるものが好きなのだ。
なんだか、郷愁を感じるというか、
持っているといいことがありそうな気がするというか、
力をもらえるような気がするというか、
ただの、物好きというか…

もっとも…
以前もアメリカや、あちこちで、
恐竜の卵の化石や、アンモナイトの化石とか、
買ったりしてきたけど、
それが、今どこにあるかというと…
どこをどう探しても見つからないのだけど。
どっかに、入ってるかなぁ…
ホコリまみれで…


そんな程度の執着だが、
化石は、見ると欲しくなる。
なんだか、無性に欲しくなる。



その「化石や石」売場が
展示室の隣のおみやげコーナーにあったのだ。
私は、この売場から離れられなくなってしまった。
なんだか、とっても欲しくなってきたし。

そこで、化石の入っている箱の側にすわって、
化石を手に取ってみた。
周りにも、何人かそういう人たちがいて、
みんな真剣にいろいろ調べていた。
ぐるぐる回してみたり、
光りにかざしてみたりして探している。

私は、もちろん…
どれがいいかなんてさっぱりわからない。
でも、みんなの真似をしていろいろと調べてみた。
光りにかざしてみたりね。
そして、よさげな化石を見つけた。


そこで、売場のおじさんに声をかけた。
この売場はおじさん一人で切り盛りしているのだ。
「おじさん、これください」



すると、おじさんは、
私が選んだ化石を一目みて、
こう言ったのだ。



「それは、全然よくない。もっと探せば
 いいのがあるよ、よく探して」



全然よくないって…
そう言われたので、
またムキになって探し始めた。


そして、かなり頑張って探してみて、
2つほど選んでみた。
そして、またおじさんに聞いた。
「これは、どうかな?」



すると、おじさんはまた
一目見るなり、


「全然ダメだね…ちゃんと形が入っているもの
 選ばないと。もっといいのがあるよ、
 ちょっと待ってて、探してやるから」



というわけで、
私が選んだ化石は、すべて却下されてしまった。
全然見る目がないらしい。
そこで、おじさんが選んでくれるのを待っていた。
しかし、この日は、化石と石売場大人気で、
おじさんは、なかなか化石を選んでくれない。
そこで、私はまた化石箱の中を
ごそごそと探し始めた。


「形があるもの、形があるもの…」


箱に入っているいっぱいの化石を
手に取って、アンモナイトが見えるものを探す。
でも、なかなかちゃんと形があるものはない。
周りの人たちは、見つけてるらしいが…

そして、ついに、何となく
形がありそうな化石を見つけた。
これならいいんじゃないか?

この売場で、すでに20分くらい
ごそごそと探していた。
これは、まずい。
早く、買わねば…
仲間からまだぁ?と催促も来たし。


私はおじさんに、おそるおそる聞いた。
「これはどう?」
「あ、ちょっとは入ってそうだね、
 それなら、まぁいいかな。」
おじさんは、忙しいし、選べないので、
やっと妥協してくれ、
買う許可を出してくれた。



やれやれ…
やっと買える。 
あっ、アンモナイト化石は
一個500円ね。



お金を払おうと思ったら、
今度は、水晶が目に入った。
これは、3500円と値がついていた。
高いけど、とてもキレイである。
手に取ってみても、よさげに見えた。
ちょっと欲しくなった。


「おじさん、これキレイだね」
「それは、まだ磨く前の水晶だね」
「ふぅーん、いいな、これ、
 じゃ、これも買って行こうかな…」



すると、おじさんは、
また、こう言ったのだ… 


「それは、よくない。
 やめた方がいい」 



なんとも、商売っけのないおじさんだ。


「よくないの?」
「うん、よくない」



私は、素直に諦めて、水晶を3500円の
値札がついてるところに戻した。
おじさんは、とても親切なのであった。
無駄な買い物はさせないのだ。
しかし、こうして、この水晶はいつまでも
売れないのだと思ったりした。


すると今度は、
「恐竜のうんこ化石」というのを
見つけてしまった。






「ほぉ〜興味深いね〜、
 恐竜のうんこ化石だって」



などと、それも手に取ってみて、
恐竜のうんこ化石の、
すべすべの感触を味わいながら、
おじさんのほうを見ると、
またまた、おじさんは、
頭を振って、ダメ出しをした。



どうやら、ダメらしい。
そのうんこ化石を静かに箱に戻した。
しかし、このおじさん、本当に商売っけがない。
しかも、ユネスコ村がなくなったら、
どうするんだろう…などと余計な心配もしてみた。

でも、よく見ると、あのおじさん、
ほかの人には、あまりダメ出ししていない。
化石も、ほかの人には黙って売っている。
よっぽど私に見る目がないのだと思ったに違いない。
変なのばっかり選んでいると…
きっとそうだな…

そんなわけで、
化石の500円だけを払い、
おじさんにどうもありがとうを言って、
その店を離れた。
恐竜のうんこ化石、
ちょっとだけ欲しかった。


そんなこんなで、
さんざん選んで来たのが、
上のアンモナイトの化石である。
仲間に見せたら、ものすごく呆れてたけど、
私はとっても気に入っている。
いろんな歴史が刻まれているし、
毎日見て、楽しんで見ている。



だから…あの〜
よく見てくださいまし…
私の選んだアンモナイトの化石。
どうでしょう?
力もらえそうに見えませんか?






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