| 2008年11月15日(土) |
遅咲きのピアニスト(139) |
【反作用】 《前回の続き》 『暗く、寂しく、重たい曲』が好きで、それはピアノも例外ではないよと前回の日記で前置きしました。
そんな私の声が先生にも届いたようで 今度の発表会のために先生が選んでくれた候補曲も 私の好みに副えるようにと、サティやハチャトゥリャンといった 『私が好きそうでかつ今の私のレベルでも弾ける曲』というのを念頭に選んでいただけたみたいでm(_ _)m ありがたいことです。
実際、その中の1曲である、サティ【グノシエンヌ第1番】を今練習しているのですが 枯葉が舞い落ちる様を表現したような、何処か憂いを感じるとても素敵な曲です。
で…ここからが本題なのですが それで、このところ何が困ってるのかというと… 最近の日記の「ピアノ日記比率」を見てもわかるように ここんとこの私、何故かいつも以上にピアノに『夢中』なんです。 余裕を持ってピアノを弾けるのが嬉しいのか、それとも発表会が楽しみなのか、新しい曲の音が拾えるのがそんなに嬉しいのか… とにかく楽しい気分でピアノを弾いてしまうんですよ。 多分一時的なモノだとは思うのだけど。
まぁ、楽しく前向きな気持ちでピアノを弾くのは良いことだとして… で、そんな浮かれ?気分が今練習している【グノシエンヌ1番】に出てしまうのですよ。 なんかみょ〜に軽快に弾こうとしてしまうのですよ。 前回の日記で言うところの、好きになれない『ワルツ』的に弾いてしまうのですよ。 そんな曲じゃないのにね。
ちなみに私の目標は『聴いてる人をウツにさせること』だ。(ォィ) ウツは言い過ぎだが…まぁなんと言いますか、聴いてる人も一緒にしんみりしましょう。と そういう意味でグノシエンヌ第1番は申し分ない。 出来ることなら、壊れた操り人形のようにこの曲を弾いてみたいものだ。
そんな曲を笑顔で弾こうとしてるのだから、気持ち悪いったらありゃしない。 不敵な笑み…でも気持ち悪いな。この曲に笑顔は似合わない。
ピアノが弾けるという喜びが演奏ににじみ出るのは素晴らしいことなんだけどね。
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