黎明(レオン・ライ)と杜[シ文]澤(チャップマン・トー)主演の「情義我心知」を見ました。 私は俳優としての黎明は好きなので、結構作品は見てる(と、思う・笑)。 なんといっても、作品上で見せる“全てを包み込んでくれる優しい微笑み”は天性のものでしょうね。 特に私は「都市情縁」の公衆電話のシーンで見せたあの微笑みが、一番のお気に入りというか、もう頭から離れずに何年も経過してます(爆)。 そんな黎明の魅力がこの映画でも、不毛な日常を可憐な野の花が覆いつくすように描かれていました。 黎明は精神発達が遅れている役なのですが、やはり純粋さを演じさせたら天下一品の演技力です。 ただ映画の中では、女性をどのように癒してあげるのか、もうちょっと描かれても良かったかなと思いました。あっ、あの微笑みだけでOKか(笑)。 私もちょっと疲れた時に黎明に微笑まれたら、それだけで癒されるかも(笑)。
チャップはこれまたチンピラの役ですが、心底の悪ではないんです。 弱さで悪道を歩いているタイプ。 これもチャップに演じさせたら天下一品の役どころです(笑)。
また他の出演者ですが、チャップの元奥さん役を演じているのが、葉[王施](ミッシェル・イップ)。 あまりにも普通すぎて最初わからず、遊園地のシーンあたりで確信しました。
クラブのママさん役は、なんと楊貴媚(ヤン・クイメイ)。 おお、これはある意味サプライズ、香港娯楽映画に出るとは思えない配役。 蔡明亮監督映画でもそうだけど、彼女は楽しんで演じてる雰囲気がするんだけど、この役もそんな感じがするぞ〜(笑)。 中国語・日本語・英語チャンポン言葉も、ご本人のアドリブかも!?
そして、張耀揚(ロイ・チョン)。 出てきたときから、なにかやらかすな〜と思ったら、やっぱりな〜って感じでした。 ロイさん、良い人そうな振りしてさ〜(笑)。
さて、ラストですが、「ああ、良かった、良かった、ハッピーエンド」と思うもつかの間。 その展開に、一瞬狐につままれた感じー。 でもすぐに、香港映画だもの、普通に終わらないよなあと、一人納得するも、なんだか黎明に泣けてきちゃって、ウルウルー。 そのまま光良の「都是[イ尓]」が流れてきたから、余計にね(涙)。
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