INDEX西部オフライン

2000年08月03日(木) なんだか最近うまくいかない。

 
サンタがいるとかいないとか、子供の頃はそれが一大事件だった。
当時それを信じていたかと聞かれればヒル魔は少し首を捻る。
普段は留守がちな両親がそろって家にいる日でもあったし楽しみにしていたのは確かだったが。
サンタの存在を信じていた覚えは無い。
それでも、いないと疑った覚えも無い。

クリスマスは楽しみだった。楽しむ事が上手いやり方だとわかっていた。
子供らしくない考えかもしれないが、楽しむために信じていた。
世間の流れに乗るようにしていた。
多分そんな所だったんだろう。




そろそろ終電が終わりそうな時間。
武蔵から携帯に電話がかかる。今日は帰れないという内容。
仕事が遅いのも不規則なのも慣れているしよくわかっている。
けれど最近は子供の頃を思い出す。

クリスマスだけじゃなく、普段も家にいてほしいと強く思っていた子供の頃。
サンタなんてどうでも良かった。ただ、それを騒ぐ世間に合わせて
その時だけ「らしく」ふるまう両親が嬉しかった。
それをもっと楽しくするため、サンタもツリーも好きになった。

今日、武蔵は帰って来ない。
それが仕事かどうなのか、疑いはじめればキリがない。
本当かどうか、確かめるのも不粋な話だ。


ただ。
一緒にいて欲しいと思う時に限って思い出す。
楽しい事を続けるために何が欲しかったのかを言えなかったあの頃。
年に数回しかない家族の団らん。ぶち壊さないために気持ちを押さえ続けたあの頃。


1人で過ごすのが少し辛い、やけに冷え込む冬の夜。



やまだ