言の葉孝

2010年08月21日(土) ドジ由来のミッション

 先週、水、木、金は神奈川は高津まで出張に行ってました。水曜日は夕方出発だったのですがね。
 余計なものを持っていく性分の自分はおいておいて、自分のビジネスバッグだけでは着替えを入れておけないので、リュックサックを別に用意して行きました。

 そして新幹線で新大阪から品川へ。

 品川から高津に引き返す形で神奈川の現地に到着したのが十時ごろ。さあ、のんびりするぞ、と持ってきたパソコンを広げようとしたときに気がつきました。

 着替えとPCを入れたリュックを新幹線の中に忘れてきた。

 嵩張るリュックを荷物棚に置いてきたのが運のつきでした。身から放すと途端に存在を忘れるのが自分なのです。

 東京行きの新幹線に乗っていたので、品川で忘れていたとしても忘れものチェックが入るのは執着の東京駅。
 東京駅の忘れもの取扱所は20時まで。電話は通じません。
 忘れ物取扱所が開いている時間は高津からはまず仕事の合間に取りに行ける距離ではないのです。仕事は過密気味なので、終電近くまで働かされることは必至。

 ……どうやって回収したらいいんだ。

 しかし考えます。

 品川についたのが21時前。ということはその時間にはもう取扱所はしまっている。
 しかし、忘れ物の類は終電が出るまでは開いているであろう、駅事務所に残されている可能性は高い。

 直接取りに行こう!

 取扱所が開いている時間に電話して、しまっている時間でも荷物を受け取れるように便宜を図ってもらっても、最速で確実に荷物を取り戻せるのは二日後の早朝になる。
 それなら直接東京駅に行って、駅事務所で受け取れればそれが最高の結果だ。
 高津から東京駅までは約40分。終電に間に合うかは微妙なところだが、最後はタクシーに頼ればいい。

 決断すれば後は行動あるのみ!

 高津駅にとって返し、何度も路線を確かめながら東急、東京メトロを乗りついで東京駅まで行く。
 改札の横についている小さな窓口の駅員さんに尋ねてみましたが、

「それってJR東海さんのですよね。ならそちらの窓口に行かれないと」

 東京メトロの窓口の兄さんならそれもわかる。でも、JR東日本の窓口まで同様の答え。

 お前ら同じ東京駅で働く仲間としてもっと仲良くしろよ!
 問合せ先の電話番号を控えとくとかできるだろう!?

 そして、JR東海の窓口に行く。
 さあ、答えてもらうぜ、俺の荷物はどこだ!?

「この時間にココに電話して下さい」

 と、忘れ物取扱所の案内のプリントを差しだされたのだった。

 だ、駄目か。
 妙に物足りない気はするが、東海の職員でさえこう言っているのだから本当に手はないのかもしれない。
 と思いつつ、とぼとぼ帰路につき始めたとき、JR東海の「駅事務所」が目に入る。
 まだ開いている。

 さっきの職員のことはわすれて、改めて聞いてみると、どこやらに電話をかけてくれて、

「ホームにある事務所で預かってるそうなので、受け取りに行ってください」

 というわけで、

 よっしゃあ! 荷物を回収できたぁ!

 さっきのJR東海職員の対応でなんか物足りないと思ったら、これだ! どっかに問い合わせてくれるとか全然してくれてなかった!


 と、憤慨しますが、荷物が返ってきた喜びのほうが大きかったです。
 帰りも余裕で終電に間に合い、1時前にホテルに到着できたのでした。

 あー、しんどかった!

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