扇風機を使い始めた。気候も湿度たっぷりの梅雨らしいものとなり、風呂上りなどは、いくら体を拭いても体が乾いた気がしない。
休日に動くにはかなりの決意と活力が要るようだ。しようと思っていた部屋の後片付けもせずじまい。ブリッジが少々壊れてしまったメガネをメガネ屋さんに持っていくのも忘れている。 決意が鈍らないように宣言しておこう。来週には片付ける。
それと驚いたのが睡眠量だ。いつもは五時間弱ですんでいる睡眠時間が休日になると、10時間寝てもなかなか眠気は取れない。 いつか「寝だめはできない」という話を聞いたことはあるが、どうやら「睡眠不足を取り返すことはできる」らしい。2日間だろうが3日間だろうが8時間も寝ればスッキリするものだと思っていたがどうも違うようだ。
さて、来週からは正社員となり、残業も出てくるのだろうが、そうなると今までより自分の時間の確保が難しくなる。
【バッカーノ! 1934(成田良悟/電撃文庫)】 評価:Å
不死者と不死の酒の存在をめぐる物語の最新シリーズ。ややシリーズ主人公らしい扱いを受けるようになったフィーロがアルカトラズ刑務所に収監され、であった出来事(獄中編)、それと同時期にシカゴで起こった事件(娑婆編)、そしてその両方の結末(完結編)の3巻構成になっている。
基本的には毎回違う主人公を扱った一話完結で、しかし一話ごとにシリーズとしても話が動いているところなどは前回取り扱った『戦う司書シリーズ』と似ている。 シャム達『双子』の話がややこしくて理解しがたいところがあったが、種が明かされると、その点は解消された。そしてリカルドとの絡みはその設定の裏を取った見事な展開だと思った。
しかし、相変わらずキャラクターが異様なほど多く存在するのにもかかわらず、それでも「コイツ、誰?」と思わないことがまず恐ろしい作品である。 キャラ立てには外見、思想、口調といろいろあるが、それら全てを使いこなせている結果なのだろう。ただ、台詞だよりなのが玉にキズ、と思わなくもないが。 成田氏のキャラシートを一度でいいから見てみたい。どんなことが書いてあるんだろう。
ただ、グラハム(今回の中でも特に気に入ったキャラの一人)が勘違いでシャーネをさらったといういうエピソードについてはさっぱり覚えがないのが気になるところだ。
あとがきを読んで思ったのが、どうも成田氏の物語の構成スタイルは『キャラ先行』らしい(明確にそう書いてあるわけではないが)。確かに、キャラの思想、悩み、関係、設定はそのまま物語になるところが多い。 キャラ作りもしっかり作りこんであると、展開を考えることもないのだろうか。
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