言の葉孝

2006年07月18日(火) 【私と読書の話】の日

 この週末の土、月曜日はとある電気店でFAXを売っておりました。そして、でも売ったのはレディスシェーバーとプリンター。いやFAXもちゃんと売りましたが。
 仕方の無い話なんですが、雨で客足の少ない、しかもテレビコーナーやパソコンコーナーとは違って、あんまりお客様のこないFAXコーナーに明らかに暇そうに立って「いらっしゃいませー」と挨拶すると、

「ちょっと来てー」とか言って、レディスシェーバーのコーナーに連れて行かれ、「これ下さい」って言われたり、

(*電気店は盗まれると被害が大きくなるので店頭に並んでいるのはたいていサンプル。よって店員に声をかけなければモノが買えません)

「兄ちゃん、プリンターってどこー?」と、案内をさせられ「どれがええかなー」と聞かれたり。

(*それでも印刷関連は多少知識があるのでこちらは何とか対処できましたが)

 お客様はこちらの商品知識をまったく考慮してくれません。FAXコーナーに立ってようが何でも聞いてきます。頼むから俺にMP3の事なんて聞いてくれるなー、自分でも持ってないのにー!


【私と読書の話】

1、私の読書遍歴

 私は趣味が読書です。しかしながら一般人を相手に「じゃ、どんな本を読むの?」と聞かれると答えに困ります。なぜなら、僕の読む小説の大半は「ライトノベル」と呼ばれるジャンルの本だからです。
 ……って言っても、一般の人は「ライトノベル」といってもぴんと来ないらしいですな、しかたなく「漫画を小説にしたような本」と説明しているわけですが、なんとなく情けない。

 ま、私の本の趣味に関しては別の話としておいておいて、今日は私の読書遍歴について話したいと思います。
 私は最初、あまり本を読みませんでした。小学生のときに初めて「ドラえもん」の漫画を買ってもらって読んでから、どんどん読む犯意が広くなって行き、中学校までは漫画ばっかり。図書室にある学習漫画は全部制覇してました。

 本格的に小説を読み始めたのは、高校時代からです。家から高校まではかなり距離があり、電車で1時間半はかかっていました。乗り換えるのが面倒なので途中からは普通で最初から最後まで乗るようになり、その時間を読書に当てていたわけですな。
 高校の図書館では「ライトノベル」というジャンルの本がたくさん並べられており、これに手を出して以来、卒業まで400冊ものライトノベルを読んできました。
 確か一番最初に読んだのが「ブギーポップは笑わない」で、「キノの旅」やら「フルメタルパニック」やらと出会ったのもこの頃でした。
 帰りと翌日の行きの分で常に2,3冊の本を借りて持ち歩いていたものです。

 そのうちに書くほうに目覚めて、小説を書き始めました。その過程でオンライン小説、ネット小説と呼ばれるアマチュア作品に出会い、そちらの世界に一気にのめりこんだんですね。
 確かに文章の熟練度や、シンプルすぎる作品もありますが、それでも読んで楽しむ分には問題がなく、リアルタイムに更新されていくのでネット小説のサイトを開くのは今でも日課みたいなものです。何よりも、プロの作品とは違って、感想を書いて送ることでその作家さんと仲良くなれるのがいいんです。
 前にも何度か述べましたが、大学3年の時、カナダに行った際はさすがに本は持っていけなかったのですが、学校のパソコンからネット小説をDLして、フラッシュメモリーに入れて家に持ち帰って読む、ということを繰り返して読書欲を補っていました。

 大学に進みはしましたが、高校の時のようにライトノベルのコーナーなどあるはずもなく、多少品揃えは劣りますが、地元の図書館の方で借りて読んでいます。それで一度読んでよかった本はよほどシリーズの冊数が多くて買い揃えにくいものでない限り、買うようにしてますね。
 一応、作家の立場もわかる自分としては、あまりお金を払わずに読んでるのも申し訳ありませんし。古本屋にはあまりライトノベルはそろえられていないことが多いので、たいてい新品で買うことになるんですけどね。


2、私が感じる読書の魅力

 私の読書遍歴についてはそんな感じです。さて、ここからは私がなぜ本を読むのか、という話に移りましょう。

 小説を読むことは、疑似体験をすることです。同じ本でも、漫画とは違って、小説は主人公やそのキャラクターの心情など見えない部分を詳しく説明しています。それを読み進めることによって、私はそのキャラクターと心をどうかさせ、ともに悩み、ともに疑問を晴らすわけです。
 僕の読んだ本の中でも数少ないライトノベルではない作品で、「チェルシーテラスへの道」(ジェフリー=アーチャー・著)という作品があるのですが、この作品の中では70年という時間が経過しています。
 主人公の幼少時から、老年期までを描くこの作品の中で、私は主人公とともに70年もの歳月を過ごした最後のシーンは幼少時を振り返るようなシーンなのですが、それがひどく懐かしく感じられたものです。

 ライトノベルでも、そうでない小説も、それぞれのキャラクターには設定があり、その設定の中で様々な職業を持っていたりします。それを読むことで知識も深まり、自分の世界が広くなっていきます。
 ライトノベルはファンタジーな要素が強く、疑似体験をしてもあまり役に立たないことはあるのですが、それでも少年少女が抱く素朴な疑問を考えさせられてくれるものもあります。
 とある疑問について主人公が考える、同時に僕も考えます。それに答えを見つけていく形で、私の思想というものが形成され、またその思想を表現するために、私は小説を書いているのです。




web拍手レス(くそー、また雨の日々ですね。……やたら疲れます。傘を持ち歩くのも神経使いますし、傘を差しながらショルダーバッグを持っていると、肩の掛けかえがとてもしにくいんです)

 今日はコメント無しでしたー。

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