言の葉孝

2006年07月03日(月) 【ネットで自分を表現する意義の話】の日

【ネットで自分を表現する意義の話】

 最近、mixiでよく見かけるのが「見たら絶対に書くこと」「足跡付いてるんだからうそついても駄目」みたいなことを言って強制的に回答させる「強制系バトン」なのですが、自分としてはこれはあまり気分のいい文句ではないわけですよ。
 例としてはこんなもんです。

 ・見た人は全員やる。
 ・嘘つきは足跡(mixi)に証拠が残っちゃうからダメ。
 ・題名にだまされて見たあなた、頑張ってやってください。

注)「足跡」とはmixiにおいて自分の日記を読んでくれた人たちがわかってしまう機能のこと。要するにアクセス解析なんですが、アドレスやIPではなく、登録してあるニックネームで表示されるんです。
 だから自分の日記を見に来てくれた人を逆に見に行って、そこからお友達になる、という流れにもできるわけですね。

 特に2番目のコメントは非常に不愉快ですね。誰が嘘つきですか。答えなきゃ嘘つきなんてこれは脅しじゃないんですか。
 そんな腹の立つコメント付きのバトンでも回答してくれるいい人たちは「こういってますけど、お暇なときに気が向けば」みたいに書いてくれています。自分もたまたま気が乗ってそういうコメントつきのバトンを答えた際には、そう言うことにしています。

 つまり、自分の言動というかバトンという作品に対して反応を強要しているんですね。これは一番痛々しい行為の一つだと僕は思っております。
 お笑い芸人が寒いコントを披露したあと観客に「笑ってください」というようなものです。どうしても反応がほしければ、反応がほしくなるようなネタを見せればいい話なのに。

 だから、バトンに回答してほしければ、回答する気になるような質問を作ればいい。わざわざ「回答してくれ」なんていう必要はないんです。


 ところで、私はオンライン小説作家の端くれです。そりゃ、アクセス数が増えればうれしいし、むしろ批評でもいい、感想が欲しいからこうして公開してるんです。それらを獲得するためには涙ぐましい努力をしているわけですよ。
 どんなことをしているかというと、「さりげない宣伝活動」ですね。まず検索エンジンへの登録は当然として、あちこち他のサイトを回り、気に入った小説があれば、感想をBBSに書き込みつつ自サイトのアドレスを晒すなど、です(←大抵書く欄があるから)。この際、あまり「ウチのサイトにもぜひ遊びに来てくださいねー」とは言わないようにしてます。相手によってはそういう台詞だけで自分の小説を読むことを強要することになりますので。
 ま、それさえはじめにやっておけば、アクセス数を増やすための最高の手段は小説のクオリティをあげること、更新頻度を上げることの二つに尽きるんですがね。アップすれば「更新しましたよ」と知らせるために登録エンジンにかけてある文章を修正して自分のタイトルを一番前のページに持ってくることもできる(=アクセス数が増える)わけですし。
 最近はそれが滞っているので、広報活動は後回しにせざるを得んわけですが。

 私生活に追われて、なかなか更新できないわけですが、白状すると私の全ての生活の中で、一番やりたいことが「更新」なわけですよ。いやホント。 しかし、就職活動が終われば、卒論があり、仕事に就くまでにしなきゃいけない勉強もでてくるかもしれない。サークルの用事もある。来年四月になれば、問答無用で小説を書いている時間がなくなるかもしれない。
 そんな中でいつも考えるのは「いつになったら私生活の全てを自分の小説のために費やせるのか」ということですね。時間が多少あまっても小説が進むとも限りませんし、なかなか難しい問題です。

 ま、何が言いたかったのかといいますと、私がこんなに苦労して「ぜひ見てくれ読んでくれ」と言葉に出さずに読んでもらえるように努めているそばで、そんな軽はずみなコメントのついたバトンを作らないでくれと。




web拍手レス(しかし結局タイトルと中身がかなりズレたな。……ちなみに日付が月曜日なのは月曜日からずっとつらつら書いていたからだったりします)

>「日記。楽しみにしてます。でも無理はしないでくださいね。」

 あはは、実は早速二日あいてしまったりしています(苦笑)。
 話したいことはたくさんあっても、なかなか話がまとめられないものですね。気にせず書こうと思ってもどうしても読む人のことを考えてあまり荒唐無稽な書き方もできませんし。
 あ、無理はしませんよ? ご心配ありがとうございますー。

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