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茶畑 DiaryINDEX|past|will
ちょうど一月ぶりに書く。 旅慣れている人は、なぜ30歳にもなって一人旅なんかで喜んでいるのか、と思うだろう。でも過去に旅行経験が少なく、一人旅をしたことがなかった私にとっては特別な旅だったのだ。数ヶ月前からイメージをふくらませ、珍しく一月以上前から計画を立てて、ずっと楽しみにしてきた。だからこの旅の話を、山の会の定例親睦会でも話したのだ。 しかし相変わらず私と彼の動向を疑う、山の会幹部の人々。確かに9月の3連休に山の計画があったりしたから仕方がないのだが。とにかく人の表情や発言にやたらと注目する。 10月の3連休は、関東や中部などは天気が悪い予報だった。彼はいつも通り個人的な計画があったが、悪天予想のために事前中止になってしまったそうだ。山に行くには、予め計画書を会の方に提出しなければならない。彼は毎週のように出かけている人で、3連休にどこにも行っていないなんて珍しいことなのだが、今回は事前中止になったので計画書は出していなかったらしい。 そうしたら、私の一人旅の話と彼の計画書がないことが結びつけられてしまったようなのだ。3連休を一緒に過ごしたんじゃないのか、と。 冗談じゃないっての。失礼極まりない。 普段からそうだが、旅の途中だって私は彼と一度も連絡を取っていない。彼が3日間何をしていたかなんて全く知らなかった。だいたい、好きになったからってそんなに簡単に旅行なんぞ行けるわけないだろっての。彼も私もそういう軽い人間じゃない。 連休後、会の行事で飲む機会があったとき、私は幹部2人に挟まれ、発言や表情を逐一観察された。非常に気分が悪かった。飲みになど行かなければ良かったと深く後悔。心配しているのはわかるが、はっきり言ってまったく意味がない。仮に3連休が一緒だったとして、それを察したところで何になるというのだ。本当に気持ち悪い。 いくら会の方でいろいろやったところで、本気で彼と恋をしたいと思えばいくらでもチャンスはあるのだ。彼と私は今、職場が近く、終業時間がほぼ同じでお互いに残業もほとんどないという状況だ。誰もが携帯を持っている便利な時代、連絡を取ろうと思えばいつでも取れる。個人的に会おうと思えばいつでも会えるのだ。 でもそんなことはしない。私は旦那も大事。家庭を壊す気なんてさらさらない。一方で彼のことも本当に好き。だから彼に幸せになって欲しいのだ。私の方を向いて、無駄な時間を費やしていないで。早く新しく好きな人を見つけて、みんなに祝福されて幸せになって欲しい。本当にそう思う。だから、二人で会うことはもちろん、一対一のメールすら滅多にない。 そうやって必死に気持ちの整理を付けようとしているときに、実際の状況もこちらの気持ちも中途半端にしか分かっていない人間たちの余計な雑音は非常に鬱陶しい。何もありません!何もする気はありません!と言ってしまおうかとも思ったが、友達に相談したら「気持ちがあることを認めない方がいい」というアドバイスをもらったのでじっと我慢している。 彼と私の間に何かあってはいけない、とチマチマと作戦を練ったり小細工をしたり人の顔色をうかがったりするエネルギーがあるのなら、なぜ彼を助けてあげないのか。そもそものきっかけは彼が会のために一人で必死に頑張っていたことにある。それは幹部の人たちも十分にわかっているはずだ。そのときは不幸な偶然が重なって彼一人に相当な負担がかかる結果になってしまった。でも今は、その時よりもだいぶ動ける人が増えているじゃないか。なのに彼が投げかけた相談に誰も答えていないじゃないか。誰も十分なフォローをしていないじゃないか。その一方で2人の動きに神経を張りつめている。方向が間違ってんだよ。 他の会員にも色々噂されているようだ。自分も悪いけれど、とにかく疲れてきたので不意打ちで休会届けでも出してやろうかと思っている。あの人たちのやり方にはほとほと嫌気がさした。何人かで動いているようだが、誰も異を唱えていないのだろうか。人間はそんなに簡単じゃねえんだよ。悩みに悩んでるんだよ。辛くて苦しいんだよ。と言ったところで所詮、結婚している癖に贅沢だ、馬鹿だと言われるのがオチなのだろう。
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