茶畑
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2004年10月12日(火) 不協和音

子供は欲しくない。こういう気持ちがずっと続くかはわからないが、とりあえず今は産まなくていいと思っている。

それは結婚前に旦那に何度も話した。結婚すれば変わると思っているかもしれないが、そうならないかもしれない。一生子供は欲しくないかもしれない。それでもいいのか。と。彼は承諾した。

彼が子供を欲しがっているのはわかっているが、あれだけ言ったのだからそれなりに納得していると思っていた。今はまだ期待しているとしても、そのうち諦めるだろうと。

甘かった。

あの人は予想以上に保守的だった。そして私を説得すれば子供を産んでもらえると信じているようだ。

旦那としては、自分たちの老後は年金なんて支給されないかもしれない、だから子供を育てて面倒を見てもらうことを考えなければならない、ということらしい。私たちはそんなに若くもないので、そろそろ子供を産むことを考えないと間に合わないということなのだ。

子供なんてどう育つかわからないのだから、あてにするのはどうかと思う。自分たちの老後は自分たちで何とかするしかない。だから私は一生働けるように、キャリアを積もうと思っているのだ。30歳を過ぎたら転職がますます難しくなる。そうなる前に再就職先を決めたい。

しかし旦那はそう言う私に対していい顔をしない。私が仕事に打ち込んで子育てをしたがらないという状況は嫌だからだ。結局のところ、私が仕事を制限して家事や育児をすることを望んでいるのだ。

どうしてこんなに出生率が低下していると思うか、と訊いた。
女性が勝手なことをしているからだ、と答えた。ブランドものを買うことばっかりに明け暮れて、子供にお金を使いたがらないからだと。

あきれたステレオタイプだが、それでも冷静に、ブランドものを買いたがる人ばっかりではない、なのにどうしてみんな子供を産みたがらないのか、と再度訊いた。
今さえ楽しければいいと思っているからだ、と答えた。みんな「アリとキリギリス」の「キリギリス」なのだ、と。

自分の仕事や趣味のことばっかり考えて子供を産みたがらない女は勝手だ、と。
旦那に働かせて自分は仕事もせず子供も産まない女は最低だ、と。
子供がいるからといってすぐに会社を休んだり早く帰ったりする女は迷惑だ、と。

言葉はこの通りではないが、こういう意味合いのことを口にする。

この先、あの人とずっと一緒にいることができるのか。お互いに嫌になってしまうのではないか。

やはり生活力をつけなければならない。正社員で就職しなければならない。一人でもやっていけるように。


茶葉 |MAILHomePage