皮肉なもので平凡なありふれたシアワセを 誰よりも欲しているニンゲンにほど 運命のカミサマは大きな試練を与える。
空を仰いだ。 此処に居るのは何処までも無力な自分でしかなかった。 それをまた思い知らされて言葉を失った。
どうして どうして どうして
言葉が見つからない。
此処に居ることしかできない。
大切なひとたちをどうか守りたまえと 祈りを捧げるその名前がその試練を与えるという残酷さ。
どうして それが自分なんだろう と 自分で無ければならなかったのか と そう 何度思ったことだろう。
今すれ違ったあの明るい陽射しの似合う家族のその位置にいるのが 何故 わたしでないのだろう。 ドウシテイマワタシハ此処ニイル?
生きていく中で ひたすらに祈るしかできないことがある。 この無念さ。 ただ握り締めた掌。くい込んだ爪で血が滲むほど。
それでも それでも
また 空を仰ぐ。
それでも それでも
此処にいるから。 しっかりと手を繋いでいる。
わたしは此処に居るよ。
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ゆうなぎ
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