ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2005年12月03日(土)  ©  大袈裟・・・だけど、大袈裟なのかな。


『晃は俺の事、絶対に嫌いになる。』
ヒナはそう言ったけれど
ワタシは、只驚いただけで
別にヒナを軽蔑したりだとか、そんなのはまるで無く


『よくパスワード判ったね?』と彼の肩をポンと叩いた
ヒナは
『俺の誕生日と晃の誕生日、其れで開かなかったら簡単に諦めてたと思う。』
そう言った。

ワタシが携帯にパスを掛けてたのはヒナも知っていたし理由も話していた
そして、パスはヒナの誕生日にしていた単純なワタクシ晃。
ヒナ君、ビンゴ!です。

『1回で開いてビックリした。』と彼は言った。

自分の誕生日から打ち込んでみる辺りが貴方の可愛い処、です。

『じゃぁ、明日早いからもう寝よう?』
ワタシがそう言うと
ヒナは『え?俺此処に居てもいいの?』と聞いた。

は?
て言うか、そんな事で嫌いになりませんし
ワタシはそう言う行為が嫌いで、絶対しないだけで
巷では良くあるお話だと思うのですが。
何を其処まで覚悟しているのかと、逆にこっちが驚きます。

『は?帰るの?』
『いや、帰らない。』

何なんですか、其れ。
ワタシ、あと2時間後には起きなきゃいけないんですけども。

寝る前にヒナが言った
『俺、もう絶対しないから!誓うから。
 だから、パスワードとか変えなくていいからね。』


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そう、漏らした。

『新発見出来て良かったね。』そう言ったら
ヒナは『知りたくなかったけどね。』と苦笑いした。

・・・・・そうですね。

でもね
『一生背負うなぁ・・・でも其の分
 ずっとずっと大切にするから!今まで以上に大切にするから!』

ワタシにそう言ったヒナは
ワタシから見れば大袈裟だったけれど
きっと・・・逆の立場だったたらワタシもそう思う。

自分が許せない、のだろうなぁ・・・。

だから
『もし、ヒナが此の事で負い目を感じて
 何かを我慢したり、感情を押さえ込む様な事になったら
 ヒナは其れで良くても、ワタシが、一緒に居るのキツイから。』

と、だけは伝えた
其れは、暗に別れる可能性が有る事を示している。

ワタシも大袈裟だ。



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