ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2005年10月25日(火)  ©  彼の霊感。


仕事中、珍しくリウが言った。

『晃さん、今日終わったら話たい事があるから時間作ってくれる?』

ワタシとリウは同じチームで彼が入社した時から
ワタシ達はずっと仲良し、だ。
仕事上がりに、北川サンや秋クンを交え
しょっちゅう食事をしたり、遊んだりしていた。
今でも、メンバーは変われど、食事にもよく行ってる。

なのに、改めて誘ってくるのは珍しい
どちらかと言うと、彼は控えめで誘われたら行く、と言うタイプだから。

『いいよ。』と返事をし、ヒナに其の旨を伝えた。
彼は、なるべく早く帰って来てね、とだけ言い、快く送り出してくれた。

リウの話は、仕事を辞めようと思っている事
・・・・おぃっ!
君は、辞めるワタシの仕事を引き継いでる最中じゃないかっ
引き継いでる君が辞めたいって何なのさっ。頑張ってょぉ。
しかし、言えず。そりゃそうだ、本人の意思を尊重すべきだもの。

そして職場の子と付き合ってみたけれど、すぐ別れた事。

・・・・・気付いてましたけど。

リウくんっ、お姉さんは
始まったのも気付いてたし、終わった事にも気付いてたよっ。
でも今度からは”同情”と”恋愛感情”を履き違えないでね
如何して付き合ったんだろう、とか
無かった事にしたい、とか言わないでね、失礼だからっ。

てゆうか、ホント失礼な奴だなぁ。オィ。


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北カノに相談したりしてたらしい、が
結局、彼の出した答えは”絶対無理”だったらしい。
まぁ・・・正解、かなぁ?

てゆうか


過去形で言われましてもっっ。


『そうか、ビックリだな。』
そして、リウの語る、其の当時の彼の日々の心境等を聞いていた。
今となっては思い出話、だろう。
ワタシ達は笑い合いながら、其の当時の事を話した。

帰宅すると、ヒナは聞いた。
『何の話だった?』
ワタシは、仕事を辞めたいらしい事、
やっぱり●●と付き合ってた、と言う事、
そして最後に、ワタシの事を好きだった時期があったらしい、と言った。

其れを聞いたヒナは、『やっぱりね。』そう言ったのだった。

何で?知ってたの?と聞くと

『男の勘、かなぁ?気持ちがある、かあったか、どっちかやろなぁって。』

そして更に
『今日其の話が出るんやろうなって思ってた。』

・・・・・何者?

『何で判ったの?』
不思議そうに聞くワタシに、ヒナはサラリと言った。

『ほら俺、霊感あるやん?そう言う人って何か判んねん、教えてくれんねん。
 で、今日教えてくれた、って言うか判った。』


・・・・・・


恐過ぎます、貴方。




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