銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2006年10月20日(金) 泥棒はいる。でも実感はない。

今日は何もする予定がなかったので、だらしなく朝食も取らずに昼まで寝ていた。

のそのそと起き上がり、朝食を取った後、ごろごろと横になっていると、ピンポンと玄関の呼び鈴がなる音がした。

いったい誰だろうと玄関に出てみると、立っていたのは警察官だった。

何かと思えば、僕が住んでいるアパートの隣の部屋に泥棒が入ったので気付いたことを教えてほしいとのこと。

何か物音を聞かなかったとか、裏口の方を歩いているような気配を感じなかったとか、いろいろと尋ねられたが、ずっと寝ていた僕には何一つ思い当たる節がなかった。

警察官は一通りのことを僕から聞くと、すぐに立ち去ったが、僕はその後もしばらく隣人に泥棒が入ったという異常事態に対しての動揺が消えなかった。

別に自分の部屋に泥棒が入ったわけでもないのに、隣人に泥棒が入ったという事実は、誰でも犯罪に巻き込まれる可能性があるという当たり前のことをあらためて眼前につきつけられたような気がして、僕は身震いした。

この世に悪、裏があるという事実。

僕のような世間の厳しさを知らないで育った「ぼっちゃん」には肌で感じることができないようなことが、この世の中には厳然としてあるのだ。

まあ、あらたまって言うほどのことじゃないけれど。


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士郎 [MAIL] [HOMEPAGE]

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