コミュニケーション。
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2016年06月20日(月)





夫はプレイボーイだけど、基本的に浮気はしないタイプだ。
元々の人格がそうなのだろうと思う。
それでも、ダメな女でダメな妻の私に、よく耐えてくれるものだと、感謝していたつもりだった。

58kgに痩せるまで浮気しても不問、にしているが、
やっぱり浮気されたら私も辛いと思うので、(想像できないので他人事のよう)
もう子どもも大きくなったことだし、本気で頑張ろう、
と体重をグラフ化し始めたところに、この妊娠だった。
だから私はまず動揺とショックから始まったのだ。


元カレには浮気されてからの破局だったのに想像できないとはどういうことか、
ということも一日分の日記のネタにはなりそうだけど、
今日はとにかく昨日の喧嘩とその後を吐き出しておく。




夜中寝る前に、

「女が趣味だけど、結婚してからはできないからドラマばかり観ていて、
それを奥さんから指摘されてキレてハジけてしまってあとは浮気三昧、
って話を見たから、お前もそうならないように気をつけろ」

と言われた。


「俺は女が好きだけど、お前達のために浮気してない!褒めろ!」

みたいな言動はこれまでも1年に1回くらいしてきていて、
そのたびに感謝を交えつつも「ハイハイエライエライ」と流していて、

今回も、昼間にちょっと言い争いがあったので、
それでかな、と思って、
またそうしようかな、と思ったけど、

なんせ今は妊娠初期、情緒不安定。
イライラもストレスも溜まり気味。
こっちだっていろいろ我慢しとんじゃ!が爆発。

…しかけるのを察知したので、そこはアラサー、なるべく抑えつつ、

「まぁね〜、こうやってちくちく言われたほうが、
○○さんみたいに影で現地妻作られたり出会い系されたりするよりマシだなって思ってるよ〜」

と返した。



これが、夫には気に食わない。
「はい、ありがとうございます」が理想なのである。
更に重ねて、
「俺の本当の趣味は女」
「休みにドラマばかり観るのは本意じゃない」
と言い出して、
妊婦なのに息子25kgを抱えて布団に運んだ後で内心不満だった私は、
「じゃあやればいいじゃないですか!」と、やっぱり爆発してしまった。

しかもその声で娘も起きてきて、シングルの布団に寝てしまい、
私が寝れないじゃない!とヒートアップ。
まぁこう書くと、結局最初に夫をあしらえなかった私が悪いのかもしれないけど。



夫は、鼻でふふんと笑っただけだった。
これがまた腹が立った。
私は本当に、浮気したけりゃすればいいと思っているし、常々言っている。
デキの悪い妻だし、欲情したくなる体でもないし、
あぁもう嫌だな、と思われたって仕方ない、と思っているから。
そして58kgまで不問というルールにしている以上、
「浮気をしない」という決断は、夫の意思なのである。
私が、「浮気は絶対にするな」と押し付けているのではない。
もし押し付けられていると感じているのであれば、
それは彼自身に幼少期から植えつけられたモラルであるし、
一般常識に反している、という思い込みなのだ。

常識に反していようが、夫婦のルールに則っているなら何の不都合もないというのに。
それをさも「私のため、子供達のため」を恩着せるのが腹立たしい。



「あなたが女好きなのは結婚前からわかっている。
できのいい妻でもないし、だから浮気されても仕方ないと思って暮らしてきた。
痩せるまではokのルールも作った。
それでもやっぱり本当は嫌だから、今度こそ本気で痩せようとしたところにこの妊娠だった。
あなたに嫌われたくないあまりに出来てしまったなんて皮肉だし、
結果、出産するまでセックスもできないし、
だから浮気されても文句も言えないと思っている。本当にこの妊娠は辛い」

と泣き喚いた。
ちょっと妊娠に話がズレてしまったが、


「女遊びをするのが俺の幸せだというなら、やればいい。
私は、あなたが幸せなのがいちばんだと思っている。
私や家族があなたの本当の幸せを制限している、邪魔している、なんていうのは耐えられない。
あなたが望むなら浮気も許すし、邪魔ならば離婚もする」


離婚のフレーズは、言質とられても嫌だし慎重なのだけど、
昨晩はそれでもいい、と思った。
夫の幸せを制限しているのならば、それは正しい結婚ではない。

誰かの幸せを制限することは心底嫌だ、と思った。
でも、それは不可能なのだろうか。


泣き喚いたせいできちんと伝わったか不安だったけど、
夫は、
「俺はこいつらと離れたくないから浮気しないんだ〜…ゴニョゴニョ」
と言って来たので、
どうやら伝わっていたようである。
それが夫の答えなのだ。
浮気して、最悪離婚になって、子どもたちに逢えなくなったら嫌だ。
それが、今の夫の答えなのだと、認めてくれて、よかったと思った。


私も、つわりのせいにして、家事だけでなく、感謝もおろそかだったのかもしれない。
知らず知らず、妊婦様になってふるまっていたのかなぁと反省した。
言ってないけど。



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