コミュニケーション。
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妊娠で悩みだしてこの方、好きな声優のラジオも曲も聴けなかった。 悩みでそれどころではなかった、と同時に、 鬱っぽい気分と、大好きな曲をリンクさせたくなかった。 後々曲を聴くとき、この時期のことも一緒に思い出したら本末転倒ではないか。
今日は、つわりの体調はよくないけれど、 精神的にはわりとよくて、久しぶりにラジオを聴いて曲を聴いてDVDまで観た。 イベント参加できないことが今更ながらに残念だけど、 私に家族が欠けたら生きていかれないのはわかっている…。 家族あってのファン活動なのだ…。
本当は、というか、元々の私の気質は、 現実で惚れこんだら一直線、を、ファン活動にも持ち込んでしまうタイプだ(どういうタイプなのか たびたび西川君のことを元カレなどと不遜な書き方をするように、 追いかけている対象のことを、恋人のように見てしまう。 恋人になってほしいと願ってしまう。特別になりたいと思ってしまう。 紙一重でまぁストーカー気質なんだろうなとは思う。 オタクのなかで分類すると、「キャラ × 自分」の夢女子タイプだ。
で、一時期まで西川君も、こういうタイプの女子を狙った曲だったのだが、(主観) 離婚したり会社が変わってから(主観)彼が本当にやりたい路線でつっぱしりだしたので、 もちろんそれが最善で素晴らしいことなのだが、 いかんせん夢豚で西川君に理想の彼氏を委ねていた私はついていけなくなったのだ。
そして寺島とすったもんだした挙句、 今の夫に出逢いメロメロになって今に至って、 夫はメロメロ状態の私をよしとしてくれるから本当に楽で、 私の夢女子願望は消えたかと思われた。 実際、夢女子ピーク時に好きだったキャラは必要なくなった。
が、子どもを生み、育児に疲れているとき、縁から彼らに出会った。 彼らはラジオで、特別に面白いことをしているわけでもないのだが、 (というか、声優なのにお笑い芸人みたいで時々可哀想…) 身内ネタで少年のように笑い転げる姿が、たまらなく癒しだった。 かつ、彼らは商業として、私のような夢女子を狙った歌を歌ったり、 腐女子を狙った演出をしてくる。 西川君の流れを見ている私からすると、神かな?って感じだ。 そこから彼らの片方にまたゴロゴロゴロゴロッと傾倒して夢女子らしきことを言い始めたというわけだけど、
昔のように、失うものは何もない!ではなく、 私はまずこの家族を守ったり維持したりせねばならず、 時々、その狭間で苦しくなる。 苦しくなるのは、私の頭がおかしいからだ。 まともな人は、当たり前に現実の区別をつけ、ちょうどいい距離でファン活動をやっていくのだ。 あぁ、次回の人生も女なら、こういうまともな人間になりたい。
話は戻るけど、私も10代の小娘ではなくなったので、 彼らが本気で「愛してるよー!」とか言うわけではなくて、 あくまでもお仕事でやってくれているのだというのは重々承知している。 でも、本気でその路線が好き、というわけではなくても、 それで成功するのがちょっとは好きだから、それ(夢女子狙い&腐狙いのパフォーマンス)を続けてくれているのだと思っている。 好きじゃなかったのが西川君で、まぁそりゃそうだ、あの人は生まれながらのロッカーだから。 ロッカーがファンに媚びへつらってはいかんよな。
で、その路線が心底好きじゃなくても、 ファンである私たちのためにそういう路線を演じることで、 愛情を返そう、できるかぎり、と思ってくれているのはわかるのだ。 (ファンの主観だけれど) そこに、本当の愛を感じるのだ。 精一杯の演技から、それをこちらも精一杯感じ取る。 その瞬間がたまらないのだった。
そんなことを、DVDを観ながら考えていた。 私は、彼らから観たら、ファンのひとつぶ、サイリウムの1本で。 それが私という不出来な人間には寂しいし、 それ以上になりたいという自分の希望を積極的に叶えられる自分でもないことが、情けないけれど、 彼らは、このひとつぶ全てに届け、と思いながら、演出や、歌を頑張ってくれているんだ、と思う。 なんかもう本当にありがとう、と思う。
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