コミュニケーション。
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2009年12月03日(木) 眠れない夜に



綴る成人向け。


官能的、だなんて言葉には程遠いけれど。

眠れない夜はどうしても。
彼の過去を思い出してしまうから。




以前は、まぁ人のこと言えないし、
と思えば楽になれたんだけど、
私はいつのまにやら昔の情事をすっかり忘れてしまい、
思い出せるのは結局、彼との時間で、
ちょっとだけ幸せになったのち、

それを一晩に3回か、(昔のスタイル抜群彼女とは) と、
傷に塩を塗るハメになるのであった。
とほ。




でも今夜ふと思ったのは。
記憶の中身が違うかも?
てこと。


なんだか昔は、情事の記憶と言えば、
繋がっている間の記憶が主で、
プラス、事の前後のトークだったりした気がするのだけど、

今思い出すのは、
私を触る彼の指の感触とか、
首筋にキスする唇とか、
脚を撫でて満足げな彼とか、
主に前戯、なのだ。
肝心の?最中のことは思い出せない。


そして私は、思い出した彼の唇にまた震える。
そんなことは今までなかった。



昔から、流される自分を、淫蕩だと蔑んでいた。
それまでどれだけ悩んでも、嫌悪しても、
相手を拒否出来ない自分を。




彼の指と唇と吐息が、私に充満してゆく。
これを、我を忘れるというのか、と思った。

どうして私はあなたにこうなの?
怒ってたのに、と言ったら、
いつになく喜んで、抱いてくれた。



ようやく、抱かれても後悔せずにいられる。
そのことに気づいて、
彼に全てを委ねる瞬間ばかりを、
覚えているようだ。



昔の私は、抱かれたくなかった。多分。
でも私は自分が嫌いだから。
断るなんて許されない、と思っていた。
この人以外に私を抱いてくれる人はいないだろう、とも思っていた。
だから嫌な記憶になった。
本心で抱かれたいんじゃ、なかったから。



昔わからなかったこと、わからなかった自分、
今じわじわと溢れ出している。


雪絵 |MAILHOMEBLOG

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