コミュニケーション。
DiaryINDEXpastwill


2008年04月30日(水) 例の彼。






男は、
別れた女は、別れたときのまんまでいると思ってるものなのかしら。




寺島君は…相変わらず、セクハラ課長である。
私が人妻となってからいっそう、な気もする。
ついでに妊娠してから胸が大きくなったので、ってのもある。


別の男の子どもが原因なのに、よくそういう気分になるもんだね、
と私は蔑んだ眼で見てみるけど、通じない。



私の名字はもう違うのに、
お腹は日に日に大きくなってゆくのに、
私の指にはピンクゴールドが常に輝いているのに、
彼だけがちっとも変わらない。




彼の中の私は、いつまでも、
ユミちゃんを見ないで、私を見てよ、キスしてよ、抱いてよ、
とお願いしてるらしい。



胸を触れば、
キスをすれば、
好きだと言えば、
感じるところを思い出せば、
私がそういう気分になると思ってるのが、
ありありと見える。




なるわけ、ないのだ。
優ちゃんにしか感じなくなった体に加え、
妊娠中なのだ。
何かあったらどうする、というリスクを、
何が悲しくて、浮気で背負わなければいけないのだ。
バカらしいにも程がある。



私が思い通りになると思っている愚かさ、
それを可愛いと思えた私はもういない。




そろそろ限界なのかなと思う。
今日も、「私は“笹原マリア”なんだからねっ!」と大声を出したけど、
「もう私は、ユミちゃんよりあなたのこと好きじゃないと思う」
とも言ったけど、思ったより効果なかったから、
憎まれるセリフを叩きつけないといけないのかなぁ。
男の人が絶対聞きたくないような。
何でそんなこと言わないとわかんないような男になっちゃったのかなぁ。




私の妊娠がわかったとき、


↑エンピツ投票ボタン
My追加




あなたの子どもだったらどうなってたというのだろう。
ユミちゃんと別れて結婚でもしてくれてただろうか。
でも、その私に優ちゃんという彼氏がいたならば、
私は何が何でも、産まなかっただろう。
何もなかったことにしただろう。
私は自己中だから。



そんな女の何に興奮すると言うのだろう。
寺島がいくら私の体に触れてきても、
神経がなくなったんじゃないかと思うくらい、何も感じなかった。


私の喘ぎ声は、優ちゃんの腕の中に閉じ込められてしまったらしい。





雪絵 |MAILHOMEBLOG

My追加
エンピツ