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| 2006年09月24日(日) | 体温 |
「風邪、はやく治せよ」
私が風邪をひくと、寺島はいつもそう言って、
しらっと心配してくれてたっけ。
いなくなったのに、
同じことを別の男に言われるなんて、変な感じ。
だからってどうってことはなかったけど。
とりあえずいつものように、全力でありがとうと言った。
愛もなにもないけれど、
多分、この人がいなければ、
私は今でも深海にいて、
プライドも自信も持てずにいたことだろう…とぼんやり思う。
元々プライドが高いから、今から取り戻す努力なんてしたくないわけだ。
捨てられた女はそうであるべきだと思う。
目のない男に執着せず、さっさと次、だ。
幸せになることが復讐だ。
だから寺島のご機嫌伺いは2度としたくないし、
メール拒否される前、
寺島とユミちゃんが喧嘩したとき、
(私が励まして寺島は元気になったのだったが)
「マリアちゃんのほうが心が広い…」
とか言われても、
蚊ほども嬉しくなかったのだ。
ふざけんじゃない、そんなことは十分知っていたはず。
それでも選ばれなかった傷を、また開かないで。
と、恥ずかしげもなくプライドを掲げながら、
その裏で、
愛されたくて仕方なくて、
名前も呼んでくれない男にしなだれかかったりしている。
その体温さえあればいい、と笑って、
腕をからめている。
好きな人には素直になれない、
ただそれだけのことなんだろうか。
もっともっと深いところで、間違っているような気もする。
おごってくれなくていいし、プレゼントもしなくていいから、
そんなことを言ったら、あの人はどんな顔をするだろう。
すごく変で、ケチだけど、
手は大きくて、暖かい人、だ。
心がどうなのかは、まだわからない。
********************
こないだ、台風13号が九州を直撃しましたね。
えらく話題が遅くて申し訳ないですが、
私の住む町も停電しました。
ちょうど携帯の充電が切れていたんだけど、
まぁいいか、誰からも来ないしーと思って、
ほったらかしたまま、暗闇の中で悦っておりました(怪)
散々涙を流して、満足した後、
やっぱり携帯がないと暇だなーと思って(本も読めないし)、
父親の車に充電しに行きまして。
電源を入れてみたところ、
寺島からメールが着てまして。
「大丈夫？」
って。
心配はしてくれるんだなーと思って、
ありがとう、あなたは大丈夫？って返したら、
「台風関係はね…」
との返事。
ん？これは…と思ったんだけど、
その日は大会だったので、負けたって話かも。と思い、
そういう聞き方をしたら、
やっぱり違って、
「ユミと喧嘩した」
だって。
あー、はいはい。
と思って聞いて、励ましてやってるうちに復旧したんだけど、
ふと、
私ってば停電中に何を呑気な…という気がしてきて(恥)
えらく虚しくなったのでした。
で、その後、上に書いた発言があったわけなので、
嬉しくなかったねー(笑)
ご自分でも仰ってましたけどね。
「こんなこと元カノに言っちゃいけないんだろうけど」
と。
「でも聞いてくれるから」
と。
…そうかぁ、私が悪いのかぁorz
こんなに甘やかして育てた私が悪いのね…くっ
まぁ、今はもう全てが終わったんでしょうね。
明日はテニスだから多分会うけど、
会話は一切ないんでしょうね。
鼻風邪も大分治ったし。
元気出して行きましょうかね。
