すずの日記

2005年01月30日(日) 言えない寂しさ

わたしは仕事ができる男の人が好きです。
内容はなんでもいいから、自分の仕事を責任をもってきちんとやる人。
「仕事なんだから」ちょっとしんどくてもあたりまえ。
「仕事なんだから」あるていど優先させなきゃしょうがない。
だから夫が仕事で忙しくても彼氏が仕事で忙しくても、がんばってお仕事してるんだなぁと思えるし、ある程度のことには目をつぶることはできます。
寂しくないわけではないですが、我慢できなくもないというレベルで気持ちの処理をしているつもり。だから文句は言いたくないです。

でもそれは相手がすずの気持ちをわかっていて、それでも時間がとれないことが感じられるから。
あからさまにすずの優先順位がほかの諸々のことに押し下げられていたら、黙って我慢なんてできません。言葉では何も言わないかもしれないけど、すずの気持ちは冷めます。

いま夫は仕事がとても忙しくて毎日帰りが遅いので疲れているとは思います。でも。20時間は寝過ぎじゃない?
友人の家にに行くと言っていたので何度か声をかけたものの、一瞬目を覚ましても寝言のような返事しかかえってこず、会話にもなりませんでした。
起きたときにどこへ出掛けるのか何をするのかもわからないので家のなかでじっと待っているすずがバカなのかな。
我慢できなくなって黙って家を出ました。家出ではないです。寂しくてひとりで家にいたくなかったし、お茶でも飲みに行こうと思って家を出ました。
お互いに携帯を持っているし、夫が目を覚まして心配になったら連絡もとれるんですから、もしかして「どこにいるんだ」って電話があるかも。って思っていました。
しばらく街をぶらぶらしました。でももうお店が閉まる時間帯だったので、ほんとのウィンドウショッピング。
歩きながら彼氏にメール。

ご飯食べた?
まだだよ。
何食べるの?
何にしようかな。すずは何食べるの?

すごく声が聞きたくて、外から電話をかけてしまいました。
週末は夫がいるのでほとんど話すことはできないのですが、今なら話せる…

いつもは家からかけるので、外で話すのはちょっと抵抗がありました。雑音でうるさいかな、と思って。
買い物に来てると言うと彼氏はいつもどおり優しくて暖かくて、話すことができてとてもほっとしました。
彼氏はわたしの声の調子でわかったのかわからなかったのか、何度か
「どうしたの?」
と聞いてきましたが、寂しくて家にいたくなかったことは言いませんでした。言ったら心配するから。でも彼氏にはどうしようもないことだから。
彼氏とのおつきあいにはいつも不安がつきまといます。でも夫とのことは彼氏には言いたくないです。

結局、夫からは何の連絡もありませんでした。11時ごろ帰宅してもまだ夫は寝ていてわたしが帰宅したことはもちろん、出掛けていたことも知りません。
優しくていい旦那さんだと知っている人はみんな言います。確かにいい夫です。見えるところでは。でも自分でもたぶん気がついていないと思うのですが、夫にはすずのことを心から愛しているとは思えない言動があるのです。
すずには何の魅力も感じてない…。でもそれはわたしが間接的に感じていることで、直接的な部分ではとてもマメで優しい夫です。
誰にも言えない、言っても無駄だしわかってもらえない。それが苦しいときがあります。

家庭が本格的にうまくいかなくなったら、彼氏ともおつき合いをやめる。
はっきりとではないけれど、心のどこかでそう決めています。おつき合いをやめるなんてできそうにないけど、でもやめたい。
夫とうまくいかないから楽しみを見つけるために他の人とつき合うなら、それは彼氏とじゃない。もっと他の人とつき合いたいのです。
彼氏はとてもいい人です。真面目でいっしょうけんめいで。だからただの気晴らしとか腹いせにつき合っちゃいけないんです。そのときはただ遊ぶだけの相手を見つけます。

共感してくれる人はたぶんいないと思います。それでもこれが今すずが感じていることだからしかたないですね…


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