テレビザッキ
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メモ


2005年12月26日(月) M-1グランプリ2005

■笑い飯がトップってかなりつらいと思ってたけど、そんな周囲の予想を飄々と越えた彼ら。

■チュートリアルはバーベキューネタ。大好きなネタなので見られて嬉しい。バーベキューの串に刺す材料についてだけでここまで人を引き付け笑わせるのは凄いとしか言い様が無い。

■ブラックマヨネーズの面白さは迫力すらあった。見終わった瞬間「これは最終決戦に行かないと嘘だ」と思った。

■麒麟、面白かった。今回彼らにつけられた「M-1の申し子」というキャッチフレーズに「何それ」と思ったけど、そういう製作側の意図なんて意に介さずとてもいい顔で漫才してた。彼らがM-1の全てを経験しているのは間違いないし、きっと彼らにとっても重要なレースではあるんだろうけど、それを感じさせない漫才。今まで積み上げてきたものを堂々と披露、っていう感じで男前だった。

■点数表示の機械、凝らずに普通でエエやんと思った。直前の出番だった品川庄司の点数が最初に出て後から訂正されたタイムマシーン3号は気の毒すぎた(ネタは面白いとは思わなかったけど)。

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最終決戦は麒麟、笑い飯、ブラックマヨネーズの3組。ここでの麒麟はさっきのネタが素晴らしすぎたのもあるんだろうけど、最後無理やりテンション上げてやり切った感があって残念だった。

そして笑い飯。彼らのネタのバカバカしさには誰もかなわないと思う。最終決戦でマリリンモンローって。彼らの存在を知って初めてネタを見て「アホや」と思いつつお腹抱えて笑った時と同じ気持ちになった。アホとしか言い様がない。極上のアホ。くだらない事を凄い勢いで真剣にやりきることの素晴らしさを再認識。

最後はブラックマヨネーズ。会場の温度を力技で上げるような笑いも凄いと思うけど、今日の彼らのように観客の少し先を暖めながら段々と空気があったまっていくような心地良さは素晴らしいと思った。その暖め方は爆発的じゃないんだけど、確実に笑いを重ねて途中で一度も温度が下がらないのが凄い。オチ付近にたどり着く頃には観てる側がもう完全に彼らの世界に引き込まれてて、なんか感動すらした。本当に素晴らしい漫才。

最終決戦の審査は納得だった。ブラマヨ:笑い飯:麒麟=4:3:0。「今日一番面白い漫才を見せた」のはブラックマヨネーズだと思うから。本当におめでとうございます。

芸人に感動させて欲しくなんてないし笑いと感動は対極にあるべきだと思ってるけれど、今日のM-1を見ていてたくさん笑ったと同時に、大舞台で力を出し切ろうとする出場者たちの気迫にもだけれど、単純に「面白いって凄い、笑いって凄いなー」とワケ分からないことを思って途中何度も感動してしまった。


チズ