大輔日記...梶川大輔

 

 

カマキリで午前3時 - 2005年10月25日(火)



「きゃー!!」
母の悲鳴が突然上がった。
「きゃー!カマキリがいるわ!頼んだわね!」
「頼むって!?自分、蜘蛛は飼ってますけど虫はダメなんですけどっ!!?」
「じゃあとにかく大きいから!気をつけてねってことよ!!」
それだけ言い残し、母は境の扉を閉める。それに続いて、階段を駆け上る足音。

…どうしろと?

何の情報も与えられず、茶の間に残された自分は妄想ばかりが膨らむ。
ああ…正体の分からない事ほど恐ろしいことは無い。
大きいって…どのくらいなわけ?
っつーかまず敵の位置はどこなのよ?

早速受話器を取り上げ、内線電話で母に情報を…
……内線電話繋がらねぇ…
2階の電話、壊れてるんだった…っけ?

…どうしろと……

廊下にいるのか、それとも扉向こうの階段ホールにいるのか、
それだけでも教えていただきたい。でも知るすべは無い。
悶々としながら、心を落ち着かせる為に創作話なんぞノートに書いたりして
現実逃避に花を咲かせる…
…でも1時間半も経つと限界…限界に…

むきゃー!と立ち上がり、障子を開け放ち、取りあえず足元確保。
床よし!壁よし!隙間よし!!
とにかく1時間以上経ってるだけに、どこまで移動していることやら…
風呂場確保、トイレ確保。

結局2階の自室に上がるまで、カマキリには遭遇しませんでしたョ。
布団に入ったの3時ですよ。カマキリがいなきゃ少なくとも1時には
寝られたはずなのに…くぅ〜母〜!!


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